2011年 06月 23日
コンピューターに追い越されないように
ファイナンシャルプランナーの杉山 明です。
「マインドマップ」ってご存知ですか?何かから連想されるものを次々に、放射状に書いていくものです。書いていくと、次々に発想が生み出てきて、思考が整理されたり、記憶に役立つといった効果が生まれます。(私の拙い説明よりGoogleで、「マインドマップ」と入力して検索してもらったほうがもっと適切な説明を見ることができます。きっと)
新し物好きの私は、数年前、これに挑戦してみました。結果は、本当に役に立つものでした。マインドマップの特徴は、きれいに色づけすることが勧められている点です。色付けしたマインドマップは、モノトーンのものに比べてとても見やすく、また、整理された印象を受けます。
私たちが物事を考えるとき、とても大切なステップは最初の1歩です。なんだか曖昧模糊としたものを、なんとなくとらえどころのあるイメージに加工するステップです。この部分、実は、人間にしかできない部分だと思います。マインドマップはこのステップで使うことができる方法なのです。だから、私はマインドマップが役に立つと思ったのです。
最初のステップの次のステップは、イメージにより具体性を持たせることです。このステップでは、類似ケースを探すという行動が効果的な場合があります。『何か前に同じようなことをやっていない?』と、私たちは時々言いますよね。これは、第2のステップから物事を考えるときに有効です。ところで、この部分は人間でなくてもできます。GoogleやHatenaなどはこのステップを支援してくれるITシステムといえるでしょう。
そして、第3のステップは、人・もの・金といった制約条件の下で最適な選択肢を選ぶことです。このステップになると、人間が考えるより、Excelに計算してもらったほうが速いというケースもたくさんあるでしょう。
「コンピューターは人間に取って代わるか」ということが言われ続けていると思います。私の答えは、「第2のステップから物事を考える人はコンピューターで代替が効くようになる。第1のステップができる人は、コンピューターに取って代わられない。」というものです。昨今、脳科学のことが取り上げられるようになった背景は、こういったことなのかもしれないですね。