2011年 01月 17日
大学進学費用をためるのは難しいか・・・
ファイナンシャルプランナーの中村 真佐子です。
大学センター試験が終わりました。
受験生の皆さん、ひとまずお疲れ様でした。
まだまだ試練が続きますが・・・。
今年のセンタ―試験の志願者は、約55万9千人。
志願者は年々増えているそうです。
その背景には、少子化で大学に入りやすくなった、
高卒での就職難などがあるようです。
今回の受験者の特徴としては、
国公立大学志願者が増えたこと。
志願者が増えたのは地方の国公立大学で、反対に首都圏の大学は減っているそうです。
(2011.1.15日経新聞記事)
これは親の懐事情が少なからず関係しているのでしょう。
下宿費用を出すことができず、家から通える大学を選択する人が増えたのではないでしょうか。
私の周りでは、親元から通うのであっても、奨学金を利用している家庭が少なくありません。
はじめから、大学費用は準備できない。
奨学金ありきの大学進学です。
両親が働いていても、ごく普通の家庭でも・・・です。
自分の学費を自分で払うのは、子供の自立を促し、とてもいいことだと思います。
しかし、いま20代の人の収入はとても低いのが現状です。
65歳の年金生活者よりも低いのです。
就職もできるかわからない、やっと就職できたとしても、大学卒業からスタートする奨学金返済は生活を圧迫します。
事実奨学金滞納者は増えています。
借金からのライフプランのスタートは、夢を描くにも暗澹たる気持ちとなってしまいますね。
大学進学にはまとまったお金が必要です。
それは子どもが生まれた時点でいついくらぐらい必要か、はっきりします。
18年かければ少額の積立でも大学の費用は十分貯められます。
月1万円を18年間貯めると単純に計算して216万円になります。
子ども手当を支給されている間は、それを貯めるのもいいでしょう。
高校受験の頃から、月々に出ていく子ども費用は多くなります。
子どもの貯金どころではなくなってきます。
やはり貯め時は小学6年までの12年間となります。
マクロミルの調査によると、約9割の人が「教育費の負担」に不安があると回答しています。準備が不十分で不安な人も少なからずいるでしょう。
ライフプランと家計管理の大切さをまたもや感じました。
どうにかなるや、まだまだ先の事・・・では家計は立ち行かなくなります。
先の事はわかりません。収入が増えるとも減るともわかりません。
今できる最善の家計管理をし、ライフプランをたて、子ども達がやりたい方向へ進めるよう親として努力しないといけないと感じました。