2010年 11月 08日
高齢者専用賃貸住宅ってどれだけ費用がかかるの?~FP中村
ファイナンシャルプランナーの中村 真佐子です。
先日の新聞で、東京都内の出生率が4年連続で上昇したという記事がありました。
上昇したと言っても、前年度比0.03ポイントの上昇で、横ばいと余り変わりがありません。
出生率の一番高い市区町村は、23区内では江戸川区の1.35.
多摩地区では、羽村市の1.51でした。
30代での出産が一番多く、40歳~44歳の出生数は16%増とか。
晩婚化が進んでいる事がわかります。
ただ子どもを遅く産むと、ライフプランでは教育費と老後資金が重なるので
慎重にライフプランをたてて実行することが、とても重要となってきます。
それでは11月2週目のライフプランブログのスタートです。
前回は医療・介護連携型住宅
「風のガーデンひの」をご紹介しました。
今回はこのような高齢者専用賃貸住宅に住み替えた時
どのくらいお金がかかるか見ていきます。
「風のガーデンひの」を例にとってみます。
家賃 83,500円
管理費 22,000円
基本サービス 45,000円
選択サービス
食事 60,000円(3食)
健康管理 4,000円
必ずかかるお金は、家賃、管理費、基本サービスの合計150,500円となります。
自立をしていて、食事を自分で用意できる場合は、選択サービスはいりません。
では体が衰えてきて、要介護認定を受けた時はどれぐらいお金が必要なのでしょう。
選択サービスもすべて利用することとし、要介護3の場合。
介護保険の居宅サービスを目いっぱい利用するとしたら、
介護保険利用分(1割負担額)は、26,750円となります。
合計金額は、241,250円となります。
この金額が目安となります。
高齢者専用賃貸住宅は、サービスの内容、立地などで金額が変わってきます。
またこの金額は、住宅や介護にかかるお金だけですから、自分のその他の生活費や小遣いも考える必要があります。
認知症がひどくなった場合は、介護保険の居宅サービスだけではケアが難しくなりますので、24時間介護可能なグループホームなどへの住み替えが必要となってきます。
その場合には新たに費用がかかることも頭に入れておきましょう。
介護が必要となった場合の生活費用の捻出は、まずは年金。
年金で賄えないようでしたら、貯蓄の取り崩し、自宅売却などが考えられます。
ライフプランを考える時、高齢期が長期にわたる現在では、「介護」「住み替え」も大切なキーワードとなってきます。