2010年 09月 20日
金価格(円建て)と金価格(ドル建て)の違い
ファイナンシャルプランナーの大山潤です。
ニューヨーク・マーカンタイル取引所の金先物は、取引時間中では1284ドル台の史上最高値を付けるなど、高値更新が続いています。
これほどドル建て金価格が上昇しているのに、なぜ円建て金価格の動きは今一つなの?という不満をお持ちの方もいらっしゃるようです。
ドル建ての金価格と円建ての金価格は、間にドルと円の為替変動の影響を挟んでいます。
ですから、
このところのドル安円高が、ドル建て金価格上昇に比べると円建て金価格の上昇を抑える形になっていました。
以下は、SPDR・ゴールド・シェアという上場投資信託の、NY証券取引上上場「GLD」と東証上場「1326」のチャートで、ドル建て金価格と円建て金価格の過去半年間の推移がわかります。
google financeより
ドル安円高の進展によって抑えられていた円建て金価格(赤)が、
先週9/15の為替介入によって82円台から85円台に急騰したドル(円は急落)の影響で、
上のチャートの右端に円建て金価格(赤:TYO1326)の追い上げとなって表れています。
東京証券取引所
SPDR(1326)
9,780円 → 1,0720円(+7.74%)
NY証券取引所
SPDR Gold Trust ETF(GLD)
107.75ドル → 124.58ドル(+15.02%)