2010年 08月 02日
ドル円85円台、シュワちゃんカリフォルニア州非常事態宣言
ファイナンシャルプランナーの大山潤です。
先週末はドル円がコツコツと直近安値を更新しながら、ついに一時85円台に突入しました。
経済危機によるドル買い円買いの結果の円高ではなく、米経済の停滞懸念によるドル安がドル円での円高を進行させた印象を持っています。
米国企業決算がこれまでのところ比較的堅調なこともあってか、ダウ平均は乱高下した後小幅マイナスに踏みとどまっていましたが、為替や債券高(金利低下)を見ると、やはり4-6月期実質GDP2.4%(予想2.6%)と鈍化した事への失望感は大きかったようです。
28日には、「シュワルツェネッガー知事、カリフォルニア州財政非常事態宣言」のニュースも出ました。
タイトル見た瞬間は驚きましたが、記事の内容やマーケットの反応見る限り、ああやっぱり・・、またか・・、という印象。
報道ベースでは、財政問題そのものに加え、民主党と共和党の政治的対立の方が深刻にも感じられます。
それでも、GDP1.8兆ドルは世界の国々と比較で7~10位と、現在も財政危機が騒がれているスペインに匹敵する経済規模のカリフォルニア州が、実際に破たんすることになれば、その影響はギリシャ破綻の比ではないでしょうから油断できません。
今後同じく財政難にあえぐ米国地方政府財政が大きな問題としてクローズアップされるのではないかと危惧しています。