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2010年 07月 26日

欧州ストレステス結果の評価

ライフプランニングブログ読者の皆さん、こんにちは!
ファイナンシャルプランナーの大山潤です。

先週は、バーナンキ上院議会証言、指標、バーナンキ下院議会証言、指標、欧州ストレステスト結果の発表と、注目のイベントが続いた一週間でした。

特に欧州ストレテストには、こちらが強いストレスをかけられた感じです。

正式な結果発表は、当初の予定通り米国市場のお昼に当たる日本時間の24日午前1時に行われたわけですが、

米国市場に先立ってオープンする欧州市場で、ストレステスト結果がマーケットに与える影響を見るために、日本時間23日午後15:00に公表されるのでは?という噂もあり、この時間からはPCに張り付いていました。

結局、予定された時間の前に公式な結果発表が行われることはありませんでしたが、
「複数のスペインの銀行が不合格と地元紙が報じる」というような情報がぽつぽつと伝わって、
そのたびにマーケットが上下していました。

個人的には、昨年のAIGとリーマンブラザーズが破綻(AIGは後に救済)に至るまでの一週間に匹敵するハードさ。

発表された欧州ストレステスト結果は、91行中7つの銀行が不合格。合計35億ユーロ(約3950億円)を調達する必要があるという良い(甘い?)ものでした。

おそらくは米国で行われたストレステストと同様に、最終的にはマーケットを安心させるためのストレステスト実施ではないか、

また、事前に断片的なテスト結果をマスコミなどを通じてリークし、マーケットの反応を見つつ、どの程度不合格の銀行を出すか、必要な資金調達額をいくらにするのかを調整したのではないか、

という見方が正しいのではないかと思っています。

実際にどの程度厳格にテストを行ったのかには疑問がのこりますが、とりあえず発表後の米国市場や為替の動きを見る限り、ひとまず今回のテストによってマーケットは一時的な落ち着きを取り戻したようにみえます。

これから始まるアジア・オセアニアのマーケットで、マーケット参加者がどのような動きを見せるかに注目してみたいと思います。
by lifeplaning | 2010-07-26 06:11 | 大山 潤
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