2010年 07月 12日
欧州の中央銀行とBISの金スワップ
ファイナンシャルプランナーの大山潤です。
南アWC決勝は、ワールドユースの決勝で日本に圧勝したメンバーが中心となって、スペインに念願の優勝をもたらしました。
一番世界を驚かせたのは、ドイツ所属のタコ(バウル君)だったのかもしれません。
驚愕の的中率100%。
“パエリヤして食ってやる”という話もありましたが、逆にどこからかの高額オファーがあっても不思議ではない大活躍でした。
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欧州の中央銀行(central banks)が、資金調達を目的として、BIS(国際決済銀行)との金スワップを行っているという話題です。
この金スワップは、銀行保有の金をBISへ売却し、BISから外貨を得る。
BISと銀行は、後日この金を買い戻す協定を結ぶ。
というものです。
金の売却はBISに対してであり、市場で直接売却するわけではないですが、BISが保有する金をどう扱うのかの判断に不透明な部分もあり、金価格の下落圧力になるではと考える投資家もいたようです。
それよりも気になるのは、
このスワップは、ギリシャ危機が噴出した1月以降に増加しており、保有する金を資金調達に用いることは、銀行セクターのさらなるストレスを示している、という懸念があることです。
以下はWSJより引用の、BISの金保有量を示した図です。

10年に入って急増しています。
FTslphaville.ft.comでは、
BISのアニュアルリポートから読み取ることのできる、金スワップは、1960年代と1970年代であり、なぜ40年後の今になって、BISの金スワップが復活したのか?
という疑問が投げかけられています。