2010年 06月 07日
八方塞がり
FT.com
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経済が回復するまで、財政景気刺激策の解除を待つことはできない。
G20 は、積極財政が維持可能であるとは、あるいは経済回復に効果があるとは考えていない。
なぜなら投資家は、もはやいくつかの国の財政に対する信頼を失っている。
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経済危機以降、世界各国の経済は、多額の財政支出によって回復しているという雰囲気を装ってきました。
しかし、本当の意味での自律的な経済回復を果たす前に、財政の方が悲鳴を上げ始めています。
このまま財政支出を拡大すれば、さらに財政に対する信頼が失われ、多額の負債を抱え込んだ債務国も、貸しこんだ債権国も損失が膨らむでしょう。
かといって、ここで景気刺激策を引っ込めてしまえば、ここまで演出してきた経済回復はメッキが剝がれてしまい、
比較的堅調であると思われていた新興国や資源国の経済も道連れに沈んでいく可能性もあります。
先週座を明け渡した前首相は、実はラッキーだったのかもしれません。