2010年 05月 31日
米銀破たんは昨年の約2倍のペース
ファイナンシャルプランナーの大山潤です。
CRの銀行破たん件数のチャートがアップデートされました。
2008 年25(緑)、2009年140(青)、2010年(5/29まで)78(赤)と、破綻ペースは加速中。

同記事では、今年の破たん件数は200程度になりそうだとみています。
年間銀行破たん件数のピークは、S&L危機中の1989年534で、この数字よりは今のところマシということですが、来年再来年と破綻ペースの加速が継続すると、この数字を超えてしまうのも時間の問題かもしれません。
破綻しているのは、比較的資産規模の小さな中小金融機関がほとんどですが、こうした金融機関が多く保有すると言われる商業用不動産の低調ぶり(資産価格低下、空室率アップ、賃貸価格低下)を含め、損失額のインパクトよりも、特に景気の”気”の部分で嫌な影響が出てくるではないかと考えています。