斉藤由貴インタビュー到着！



---今回のシングルをレコーディングしてみての感想をお願いします。

斉藤「回とても久しぶりに自分の昔の曲を歌ってみたんですけども、曲によってはキーが合うかな、など心配な点もあったんですが、実際歌ってみたら声質やトーン的には20年前とあまり変わってないんだなと実感したんですね。それはとても嬉しい発見でした。
（曲によっては）20年位前のものということもあって、歌詞の内容的には恥ずかしいところが、
ありましたね。
その当時の甘い思い出、切ない思い出なんかを思い出してしまいました。
先日、谷山浩子さん（土曜日のタマネギ、MAYなどを作曲）のライブにゲスト出演させて
いただきまして、ステージで歌ったんですが、歌の活動もやってみてもいいかも、
なんて感じてしまいました（笑）
素適な体験でしたよ。」

---各曲に関して簡単に解説をお願いします。

＜悲しみよこんにちは＞
斉藤「高橋留美子さんの漫画がとても好きだったので、アニメ「めぞん一刻」のテーマとして決まった時は、私でいいのだろうか？というとても複雑な気持ちを感じたのを覚えています。またこの曲は、NHK紅白歌合戦に初出場して、しかも司会までやらせていただたいた時に歌った曲なんですが、Wのプレッシャーでとっても緊張した記憶があります。多分何箇所か歌詩を間違ったかも（笑）当時のレコーディングでもお世話になった同じディレクターさんによって
ディレクションして頂き、とってもリラックスした雰囲気の中でレコーディング出来た
気がします。」

＜夢の中へ＞
斉藤「みなさん御存知の井上陽水さんのカヴァー曲なんですが、当時発売した時は流行のダンサブルなアップテンポのアレンジとなっていたんですよね。私はアップテンポな曲がとても苦手なので、最初曲を渡されたときは、驚きと同時に慄いた記憶があります。TV番組で歌う際に、振り付けをあの踊りはちょっとどうなの？というまわりの反響がありました（笑）今回はメローなテンポになっていますので、最近の私の年齢に合ってきたかなという感じでホッとしながら歌うことが出来ました。夢の中へというタイトル通り、ふわっとした夢心地になれるような感じに仕上がりました。」

＜白い炎＞
斉藤「私が出演していたドラマ「スケバン刑事」の主題歌でしたが、当時私はドラマのテーマとしてこの曲を聴いたことが実はありません。というのは、OA最中は、朝から晩までずっと撮影の、超過密スケジュールで、ほんとくたくただった毎日・・というのしか覚えていないんですね。
オリジナルはとてもパンチがあって力強い感じなのですが、今回のCDでは、大人版「白い炎」という感じで、とてもしっとりとしたアレンジになっています。」

＜家族の食卓＞
斉藤「オリジナルは、ちょうど２０年前に発売されたアルバムに入っている曲で、少し前にインターネットとBSフジで放送されたショートムービーでも起用された曲です。自分で作詞をはじめたころの曲なんですけど、私の中で大きなテーマになっていた「家族」について書いた曲です。
オリジナルではアコースティックギターにのせて歌ったんですが、今回はピアノのアコースティックアレンジになっています。絶対みなさんもいいな！と思っていただけると思います。」

---斉藤由貴さんの歌は、どういうシチュエーションで聴いてもらいたいなどありますか？

斉藤「私の曲は、元気な曲よりしっとりした曲が多いと思うので、静かな夜中とか（笑）。邪魔されない時間にヘッドフォンで、ひとりでじっくり聴いてもらえるといいんじゃないかなと思います（笑）
あとは、悲しい時や苦しい時、また自分が何かにつまっている時に聴いてもらえると、ホッとすることもあるかもしれませんね。」


---何か最近マイブームはありますか？

斉藤「多分、最近一番関心があるのは、インテリア関係かな。すごく雑誌とか買いまくっているんですよ。本屋に入るとまっすぐ、建築・インテリアコーナーに向かっちゃいますね。ボタンを使ってフレームをつくってみたり、布をリフォームして小物を作ってみたり、部屋の配置替えをしてみたりとか・・・そんなことを、最近一生懸命やっています。自分の中で、なにかを新しく大きく変えたい、って思ってる時期なのかな？」

---最後にファンの方々へのメッセージをお願いします

斉藤「デビューしてから20年以上の月日が経って、その当時からファンだった方は、人生の中盤まで歩んできている方も多いと思います。ドラマや映画、歌を挟んでという関係ではありますけど、お互いなんとなく気にしながら人生を歩んできている、という状況ってとても素適だな、と思います。20年経った私の「悲しみよこんにちは」（21世紀バージョン）を聴きながら、皆さんも「あれから月日が経ったんだなー」と自分の人生に思いをはせていただくというのも素適な聴き方なのかな・・・と思いますので、今回のシングルを、是非楽しみにしていてください。お互い、自分に恥ずかしくない人生を送れるように励ましあい、頑張っていけたらいいなと思いますので宜しくお願いします。」