
hideも大笑いの無敵バンド

5/4は飛田給に漂流。味の素スタジアムでhideメモリアルサミットを観た。
ドームでのX JAPAN活動再開の興奮も覚めやらぬ5月の空の下、彼と縁の深かったバンドが集結して渾身のライブを捧げる。というより、YOSHIKIが約束していたようにカラッとした“お祭り騒ぎ”になったのが痛快だった。特に暴れん坊達が集結した“無敵バンド”は文字通りの無敵ぶり。やりたい放題の爆発力は、20世紀の無敵バンド以上の凄さだった。きっとhideも大笑いして楽しんでいたに違いない。
10年前のあの日、僕は横浜でのイエローモンキーのライブを観に行こうと渋谷駅にいた。hideの大ファンからの電話でそのニュースを知ったとき、一瞬、五月晴れの空が真っ暗になったことを憶えている。虚ろな気持ちで桜木町に降り立つと、すでにイエローモンキーにも訃報が届いていた。その日のライブで彼らは、何も言わず突然「離れるな」という曲を歌った。あれはきっとhideに捧げた一曲だったと確信している。
そしてそのとき感じた哀しみが、無敵バンドのおかげでようやく晴れた。そんな思いを抱いた人が多かったに違いない。
また、初めてルナシーや無敵バンドを観た若いファンが「21世紀にこんなイベントに出会えるとは思わなかった」と感激していたのも心に残った。人の心を開かせるのは、暴力でも恐怖でもなく、ひたすらワクワクしたり、ドキドキしたりすることなのだ。
そんなhideのスピリットが次の世代に受け継がれたイベントだった。
by hirayama_y
| 2008-05-09 06:14
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