離島 ひとり旅4
2024年 06月 18日
3日目は15時のフェリーで
本土に帰る予定
途中の隠岐の島での
観光するのが効率的だけど
やはり最初に行ってみたいと
思った赤壁を直で
感じてみたい
ホテルのスタッフからは
知夫村へ行くなら
高低差が激しいから
レンタカーを借りた方がいいとの
アドバイスでしたが
知夫村の観光協会へ行くと
レンタカーは当日の申し出では
レンタル出来ず
結局昨日と同じEバイクで
赤壁まで登ることにしました
前日の摩天崖でせっかくEバイクに
乗れるようになったのだから
欲を出して今日も数時間も練習したら
もっと上手に乗りこなせるようになるはず
とやや無茶振りな
自尊心がそう決断させましたが
港を出発し
村を抜けて目指す
赤壁へは3時間ほどの
山道が続きます
いくら電動機でサポートされているとはいえ
運動することから
何年も遠のいてる
私に限っては
全身の力を込めて
ハンドルを握りしめ
ペダルを踏み込まなくては
山道は前へ進まない
世界遺産とはいえ
オフシーズンだからか
他の観光客とすれ違うこともなく
タヌキを横目に
道筋に不安を感じながら
1人で進みます
もう引き返した方が賢明じゃない
何度も湧き上がる考えを
抑え込んで登り坂を
エイヤコラ進みます
道が進むにつれ
増えてきたのは
なんと牛の群れ
こんなに接近戦で
沢山の牛に囲まれるのは
はじめて
時に牛が何匹も道に
たむろして通行が困難に( ´∀` )
景気付けに何か歌おうかな
口からでるのはつい
“ドナドナドナ〜ドナ〜
子牛を乗せて〜
ドナドナドナ~
荷馬車が揺れる~♪
牛の皆さんは
縁起でも悪いと
言わんばかりに嫌な顔をして
道を開けてはくれない
それで
牛がそれだけ沢山いるということは
道にはそれだけ牛の糞が
溢れているということでもある
さらにその糞にたかるのは
ハエではなく大きめの熊ん蜂
ものすごい羽音が
ブンブンと頭に鳴り響く
ホギャアあ~
怖すぎるんですけど~
と熊ん蜂を必死に
振り払ったけれど
熊ん蜂の群れは
道の先にもずっと続いてる
糞を避けて
蜂を避けながら
ヒーヒー言いながら
あっちこっちにハンドルを
きって運転していたけれど
もう脚も痺れ
感覚がなくなり
膝がガクガクしてる
いつの間にかEバイクのバッテリーも
残るのは1コマ
あーあ
「わたし何やってんだろう?」
ここでは牛だって
蜂だって大事な島の仲間に違いない
避ける意味なんて何もないんだ
と気が付きました
でね
牛の糞がどれだけ山と
積まれていても
ブンブンとたむろし
どこまでも続く
熊ん蜂の群れにも
牛も牛の糞も友達~
蜂も友達~
道を通してくれて
ありがとう♪
と唱えながら
牛糞の山を車輪で踏みつけ
蜂の群れにつっこみ
刺されることなく
なんとか赤壁の入り口に到着しました!
Eバイクを駐車し
徒歩で階段を上っていきます
観光協会の方から
「手すりも柵もないから
くれぐれも崖から落ちないようにね」
とご注意をいただいてました
その日は風がすこぶる強かったので
小心な私は
崖の際まで
ほふく前進
念願の赤壁を
すぐそばでじっくり
堪能したのでした
観光船で海から
赤壁を見ることも
出来るのだけど
初心者マークのEバイク、
自力でここまで
登らなくては知ることのできないもの
気が付けなかったこと
確かにありました
セルフタイマーで自撮りした
私は憔悴しつつも
ここ数年で一番の
どや顔をしております
行きとは違い
鼻歌交じりで崖を降り
フェリー乗船に間に合い
無事帰還
島に到着した時
最初に目にした
海士町のスローガン
〝ないものはない”
そう生きる喜びと感謝は
どんな場所であっても
自分の見方でとらえるもの
たった2泊3日の離島への
一人旅は私が忘れていた
冒険となにかを
思い出させてくれたのでした
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7月13日㈯ 13時~16時
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6月30日(日)11時~17時
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