長男の卒業式

週末の長男Rの高校の卒業式へ
母と行ってきました


校舎を見上げると6年前の
入学式の日を思い出します



長男Rにとって念願の
中学入学でしたが


中学に入学直後から
反抗期に突入し
いつも不機嫌顔で
何も話そうとしなくなりました



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なにか接点を作りたくて
試行錯誤を繰り返したけれど
まったく取り付く島もない



そして
たまに話せば大喧嘩に発展




二人で
「ば~か、ば~か、あ~ほ、ドアホ」
と目に涙を浮かべながらも
稚拙で激しい言い争いをしていたら
父から電話がかかってきて


「エミとRの口げんかが
通りの向こうまで聞こえているから
いい加減にしなさい!」


と叱られたのも今や
すっかりいい思い出ですな(笑)



彼の中学3年間といえば
そんな思い出ばかり



家族にはなかなか心を
開いてはくれないRでしたが
所属していた運動部の存在が
彼にとってはすべてで
日々全力投球



絶対親には頼りたくない
という姿勢を貫く背中を
寂しくもあり密かに
頼もしく思ったりしていました



でも彼が高校1年生の秋頃に
立て続けに高熱を
発してから様子が変わり始めます



少し休めば回復するであろうと
軽く考えていた健康優良そのものだった
体調はどんどん悪化し嘔吐を
繰り返すようになります


立っていることさえも困難で
学校にも通えなくなりました



ベストであると御紹介頂いた
専門医の診断に
「そんな病名であるはずないし
そんな治療法で治るわけがない…
それでもプロかー!」
と凄んで噛みつこうとして
医師である夫に叱られた時は



蛇とマングーㇲのような
親子関係でも母親だけが
察知できることがあるんだと
譲れなかった


それでも
マッチングする治療法を
なかなか見つけることが出来ず
容態は少しずつ更に悪化し
時間が過ぎていきます



けじめだからと彼の
居場所であったクラブへ
退部届を提出する日は
彼の心情を思い一人で
クローゼット中で泣きました



時には納得できる治療法を探し
遠方の病院へ



無言で電車に揺られながら
そっと見る彼の横顔は青白く
虚ろな目で
私の知っている
自立心、反抗心旺盛で
鋭い目が光る彼の顔からは程遠く



まるで現実ではないような
それでいて
この状況が永遠に続き
もう逃れることが出来ないような



こんな感覚が私に訪れる日が
来るなんて不思議だなと
窓に映る海をぼんやり眺めていたことを
思い出します



ものごとはすべて始まりがあり
途中があって
終わりが来る


途中である通過地点は
苦しい時もあるけれど
いつかそれらはすべて経験と
呼ぶものになる


それならこの彼の
途中経過である闘病生活を
後でどんな経験だと呼べるものに
変容させるのか


母である私が出来る唯一のことは
問題から目を反らさず
不安感に支配されず

「絶対に解決する
 その答えを必ず見つける」


この軸からぶれることなく
言葉と行動を選択し続け
信じきること



望んだ期日には間に合わないかもしれない


それでも
自分の人生と彼の人生を
完全に信頼したのなら
これは彼にとって必要な経験であり
いつかこの人生の旅が
何故必要だったのかその真の意味を
理解する日がくる




あの渦中は荷が重すぎて
自分の置かれている事情を周囲に
話すことは出来なかったけれど




あの時応援してくださった
ドクターやアドバイス下さった
お客様や友人達




そして今までの経験すべてが
あれらの出来事を乗り越える為に
必要な人生からのギフトであったと
私自身が改めて気ずかされました




そして過ぎ去ってみれば
あれらの出来事がなければ
得ることの出来なかった
知恵や人生への信頼という
かけがえのない経験を受け取れました



もちろん失ってしまったものもあるけれど



母としては中途半端で
未熟であった私も随分
成長することが出来たような




当初は2年はかかると
言われ覚悟していた治療期間も
〝運動会で勝ちたい”
という小学生のような
彼の強い希望がモチベーションとなり
1年ほどで回復することが出来ました


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そして



高校3年の運動会では
総合優勝を果たし
念願のウィニングラン



晴れ晴れとした笑顔で
グラウンドを走る姿に
やっぱりもらい泣き


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とは言え
高3の競技である
棒倒しでは張り切りすぎて
鼻の骨を折り競技中血だらけに103.png




今年はセンター試験がある
1月の段階で
「進路を変えたいから
1年浪人させて下さい」
と神妙に言われたりと136.png



一筋縄ではやっぱりいかない



それでも以前の日々を思えば
母にとっては
どおってことのない
笑い話であります



蛇とマングースのような関係も
卒業できたのかな?




長男の学校はもうすぐ新校舎にするための
建て替えが始まるそうです
古い校舎に
〝すごく楽しかったよ、ありがとう”
とお礼を言ってお別れしてきました



そしてどんな時も
支えてくれたママ、ありがとう

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篠田恵美 ブログ


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