本当に欲しいジュエリー探し

ジュエリー探しは自分の人生の哲学を確立していくこと

と以前書きました


20代の頃はよくイタリアやフランスのジュエリー店をまわりました


緊張した面持ちで入ったローマのジュエリー店での出来事
ショーケースに陳列してあるジュエリーはほんの少し


初老の男性オーナーに 金庫のストックから探してくるから
どんなジュエリーが欲しいのか
こと細かく尋ねられ答えにつまりました


だってその時は とにかく何か素敵な物があったら欲しいけれど
それが何かわからず 偶然にもこれって欲しい物が
見つかれることを期待していたのですから


何か私にオススメのジュエリーはないですか?


と聞くと本当に困ったようにその初老の男性は肩をすくめました



あなたが本当に欲しいジュエリーはあなたにしかわからないと…


わたしは真のプロフェッショナルに自分の視点では選べないような
本当に似合うジュエリーを提案してほしかったのです



肌に直接身に付けるジュエリーは下着以上にプライベートな物でありながら
隠される物ではなく 自分を表現し他の人の目に触れ
言葉以上にその人の精神性を語るもの



自分がどうありたいか どう生きたいのか
表現するものがジュエリーであり
自分で選んでこそ道が出来るということに
その時はじめて気がつきました



あれから うん十年(笑)


私がジュエリー店のオーナーになって思うのは
お客様が本質的に望んでいるジュエリーを探り当て
一緒に選ぶことが出来てこそ真のプロフェッショナルである
ということです




例えば モダンなジュエリーが好みとはいっても
個人の感じ方でかなり異なり選ぶデザインは千差万別



何故 モダンでこの宝石を使ったジュエリーを
望んでいらっしゃるのか ご本人も気が付いていない
本質的なニーズを探りあてて提案することで
その方が本当に必要としている生き方がジュエリーと
一緒に見えてくる瞬間があります




これこそが宝石商としての醍醐味
私の幸せです



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篠田恵美 ブログ


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