気になる本

こんにちは。
引き続きアンジェリーナスタッフ岩本が
本日のブログを担当させていただきます。
どうぞよろしくお願いします。


今日はある本の紹介をしたいと思います。

写真もたくさんついていたので、読みやすいかなと思い、
山口遼さん著の「すぐわかる ヨーロッパの宝飾芸術」
という本を購入しました。


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この中で著者山口さんは
私達人類にとってジュエリー(装身具)とは
最古の道具のひとつである
と述べていらっしゃいます。
そしてジュエリーの全く発掘されない遺跡はほとんどないとも。

確かに、どんな美術館のなんとか遺跡展を覗くと
必ずといっていいほど、
金や銀でできたゴージャスな装身具が展示されていますよね。


山口さんは人類がジュエリーを使う理由を
4つの説に分類しています。

1つ目は護符説です。
原始社会は私達が想像もつかないほど
危険に満ち溢れていました。
その時のお守りとして、
動物の骨や牙を自分自身に身をつける事により、
動物の力が乗り移り、
プロテクションとなる。
という説。


二つ目はホモ・ルーデンス説です。
これは人間というものは元来遊び心を持っているので、
花や羽根などの美しい物を見ると
自然に身に付けたくなってしまう。


そして3つ目は自己異化説です。
人間は他人と異なる何かを求めたがる。
その道具としてジュエリーを身に付け、
他人との同一視を避けるという説です。


最後の4つ目は自己同化説です。
3つ目と正反対の説で、
他の人と同じ様なジュエリーを着けることにより、
人間は何かに帰属していたい、
またはグループの構成員だという事を
強調するのだという説です。



なるほど、、、



長い歴史を通して古代から現在にかけての
ジュエリーの流行やデザインは変化してきていますが、
私達がジュエリーをつける根本的な意識は
変わっていないのかもしれませんね。


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そして、こちらは古代エジプトのペンダントです。
なんと、紀元前1897ー1797年時代の物だそうです。

エジプトでは死後の世界を重視しました。
魂が遺体に帰るのを待つために、
王族の遺体を飾るためのジュエリーも多く、
神と宗教をモチーフにしたジュエリーも多かったようです。

そして、驚くべき事にブローチを除いて、
現在使われているジュエリーの原型のほとんどは
このエジプト時代に登場しているのです。
アンクレットもすでに制作されていました。

おしゃれさんですね


他にも異なる文明の宝飾品歴史や技術、
そしてカルティエやティファニーなどのジュエラーにまつわる
エピソードも記載されています。


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ちなみにこちらは載冠式のナポレオン全身像です。
ギリシャ風の金製の月桂樹の葉をモチーフとした冠
着用しています。
ナポレオンと皇后ジョセフィーヌは
大のジュエリー愛好家としても知られています。


この本を通して
ジュエリーは歴史が長く、本当に奥深いものなのだなと驚きました。


まだまだ未熟者ですが、
アンジェリーナや皆様を通して
これからもジュエリーに関しての知識を少しずつ勉強していきたいと思います


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配信しておりますので、
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