2016年 02月 02日
人気ブロガーFU-KOさんの『小さなくふう ていねいな毎日の作り方』発売記念インタビュー&読者プレゼント!!
そんなFU-KOさんのブログの魅力をそのまま形にしたような、ライフスタイル本『FU-KOさん家の 小さなくふう、ていねいな毎日の作り方』が1月23日に発売されました!おめでとうございます!
これまでソーイング本も出されていますが、今回の本ははまさに「ブログ『FU-KOなまいにち。』が本になりました!」という意味を込めて、エキサイトブログの読者ファンのみなさまに、FU-KOさん&出版社さんから、この本を5冊プレゼントしていただけることになりました!しかも、FU-KOさんの直筆メッセージ入りなので、これはお見逃しなく!応募方法は下記に改めてご紹介しますので、ぜひたくさんのご応募をお待ちしていますね。
さて、今回は、そんなFU-KOさんに、本のご紹介とともに、出版にまつわるお話をお伺いしました!

エキサイトブログ編集部:2016年1月23日に『FU-KOさん家の 小さなくふう、ていねいな毎日の作り方』という本を出されましたが、出版おめでとうございます。この本を出版されたいきさつ、本になったことに対する感想は?
FU-KOさん:ありがとうございます!構想から約10ヶ月、無事出版できてホッとしています。
そうですね、最初に「ライフスタイル本を出版しませんか」とお話があったのは、二冊目のソーイング本を出版してまもなくのことでした。一冊目も二冊目もコラムのページを設けたのですが、お伝えしたいメッセージがいっぱいあって、とてもたくさんの文章になってしまったんです。その時はページの都合上やむなくカットしたんですが、編集担当の方からそのときの文章がとても印象的だったと言っていただいたのがきっかけだったと思います。
私はソーイング本を作るとき、ただ単に洋服の作り方をご紹介するだけではなくて、「手作りのある暮らしの楽しさ」をお伝えしたいと思っていました。と言うのも、私自身が子育てなどの苦しい時期に、手作りすることで精神的に救われてきたので…。同じような境遇の方に手作りのすてきさ、楽しさを知っていただけたらいいな、と思って…。それでついつい熱くなってしまい、もともと文章を書くのが好きなのもあって、コラムの文章も膨大になってしまったんです(笑)。

だったらいっそのこと、「手作りのことはもちろん、生き方や哲学のようなもの…FU-KOさんが暮らしで大事にしているものを、家事や子育て、もの選びや趣味のことなどを切り口としてまとめ、読者の皆さんにお伝えしてはどうでしょうか」とご提案いただいたきました。でも、正直、お話をいただいたときは迷いました。
私はソーイング作家ですし、家事も育児もまだまだ試行錯誤中。まだまだ完成形にはほど遠いと思っています。文章も、好きではありますが、得意ではありません。そんな私が、はたして皆さんの役に立つような一冊を書き上げることはできるのだろうか…と、とても不安だったので…。
「今の私にはまだ早いと思います」。そうお伝えすると、担当の方から「そんな等身大の姿がいいんじゃないでしょうか」と後押ししていただきました。たしかに、完璧ではない発展途上の私だからこそ、皆さんに共感していただけるかもしれないな…、と気づいて。それなら私なりに、暮らしを試行錯誤してきた様子を、飾らない言葉でご紹介すればいいかもしれない。そう腹をくくりました(笑)。

エキサイトブログ編集部:この本はどのような内容に仕上がってらっしゃるのでしょうか?
FU-KOさん:最初の段階は、ブログで人気だったトピックをまとめて本にするつもりでした。
ですが、それではせっかくお金を出して本を買ってくださる方に申し訳ないと思い、写真などはブログでご紹介していたものを多く使ってはいますが、文章に関してはブログ記事をベースにほとんど一から書きおろしたものです。
ブログでこれまでご紹介したことがないトピックとしては、町家暮らしに関しては我が家の間取り、部屋の全景、食器棚や冷蔵庫などの収納法について。ソーイングに関しては実際にどうやって作品を作っているかという流れや、暮らしのなかで簡単に楽しめる手作りレシピなど…。FU-KOがどんな道のりをたどって来たのか?というヒストリーもあります。
また、読者の方からリクエストの多かった一日のタイムスケジュールや、健康法やヨガなどのセルフメンテナンスについてもページを設けました。
ほとんどのページが写真たっぷりで、生の暮らしぶりを肌で感じていただける内容になっていますが、一部文章のみのページもあり、けっこうダークな内容も語っています(笑)。FU-KOをよく知るおふたりの人物と対談をさせていただいたページもあり、私がふだん何を考えているのか、いろいろな側面から浮き彫りになっているかと思います。その分、とっても恥ずかしいですが…(笑)。
ずっとブログをご覧になっている方にとっては、ちらりと話題に上ったことがあったけど、具体的にどうしてるの?というところを再確認していただけますし、ご覧になっていない方でも町家暮らしにご興味がある方や、自然派で頑張り過ぎない暮らしをめざしておられる方にとっては、参考にしていただける本に仕上がっているのではないかな(だといいな!笑)と思います。

エキサイトブログ編集部:本を出されるにあたり、苦労されたことも楽しいこともあったと思いますが、どんな点が、いちばんやりがいがありましたか?
FU-KOさん:そうですね、やっぱり文章をたくさん書きすぎてしまう点でしょうか(笑)。
本格的な執筆をスタートしたのが夏ごろで、おおまかな章だてをして、その中に細かいトピックをたてて文章を書き溜めていきました。言いたいことが多すぎて、おそらく掲載している文章の三倍は書いてしまったと思われます。編集の方にうまくまとめていただきましたが、たいへんご苦労をおかけしました(笑)。主張を端的に、わかりやすい言葉で書くことの難しさを痛感しました。
また、執筆途中で2歳の息子が肺炎にかかり、緊急入院してしまうというアクシデントもありました。ただ、病室にノートPCを持ち込むことができ、入院に付き添っていたおかげで外界から強制的に遮断され、息子が寝ている間は執筆に集中することができたので、かえってラッキーだったかもしれません。深夜巡回してこられる看護師さんに「お母さん、お仕事ファイト!」と励ましていただいたのがとっても心強かったです(笑)。

エキサイトブログ編集部:いちばん“自分らしさ”を出すために、こだわった点は?
FU-KOさん:文章に関しては、ついつい耳ざわりがよくて書きやすい文章を書いてしまいがちになるので、何度も書き直して、できるだけ客観的にわかりやすくシンプルな表現になるように心がけました。生活の知恵や収納方法などをお伝えするページでは、「今こうしている」という結果だけでなく、どんなトラブルがあって、なぜそうするに至ったのかという過程をできるだけお伝えするようにしました。
というのも、生活や暮らしぶりって10人いれば10通りあるのが当然のこと。家の間取りだって違うし、インテリアの趣味も違う。持っているものだって人さまざま。だから私のやり方がそのまま読み手の方に使っていただけるわけではないと思うんです。そうではなくて、困ったことがあるときはこんなふうに考えてみたらどうだろう、という過程のほう、気持ちの切り替え方みたいなものをお伝えできれば応用がきくんじゃないかな、と思ったからです。
写真に関しては、私自身が映りこんでいないものはほぼすべて私が撮影しました。正確な割合はわかりませんが、ブログで今まで掲載していた写真が7割、新たに撮り下ろしたのが3割といったところでしょうか。
通常ライフスタイル本というとイメージ優先で、写真メインで文章は少なく、といったスタイルが主流のようですが、今回の本は写真も文章もたっぷりと入れて、何度も繰り返し読みたくなるような、濃い内容に仕上がるよう心がけました。
残念ながらお値段が安いとは言えない本なので…その分出し惜しみしたくなかったんです(笑)。
すでにお届けしているお客さまからは、「内容がとっても濃くてびっくりしました!」とうれしいご感想をいただき、ホッとしています。

エキサイトブログ編集部:本に収めた記事などはたとえばどのような記事がありますか?
FU-KOさん:ほとんどのトピックはブログで一度はご紹介しているものです。そういう意味ではブログをまとめた本ということになりますが、繰り返し読んでいただくことも考え、ブログでは語ったことがない、できるだけ詳細な説明をプラスしています。我が家の常備菜や保存食のレシピなどもまとめてご紹介しています。京都のおススメのお店もご紹介しているので、京都観光のときはぜひ立ち寄ってみてくださいね。
着こなしのページは、前作の「毎日着たい、手作り服」の作品を作られる方に向けてのスタイリング参考としてスタートした企画ですが、とても好評でしたので6Pに渡って特集しました。私自身のふだんのコーディネイトをオールシーズンご紹介しています。
また、子育てについて思うこと、定番のレシピについて、かごを使った収納や、ずっと愛用している日用品のページもあります。「食べること」についてのページや「子どもとのこと」について、10年以上長く続けているヨガについては、実はもっとたくさん言いたいことがあったのですが、さわりの部分だけをご紹介するにとどめました。もし、またこういった機会があれば、改めて語らせていただけたらなあと思っています。ないかもしれませんけど…(笑)。

エキサイトブログ編集部:改めて、FU-KOさんにとって、暮らしの中で大切にしたいこと、これからの楽しみは?
FU-KOさん:これから私たちの暮らしのことを10年、20年のスパンで考えていくと、今まで以上に生活に知恵と工夫が必要な時代に移り変わっていくと思います。私たちの親の世代には当然だった、「こうしておけば生来安泰」という生活モデルは幻だったと、たくさんの人たちが気づき始めています。幸せの形も多様化していて、現代人の生き方の主流となっている「原因と結果」だけに注目した成果主義からはもう卒業していかなくてはいけません。今の子どもたちが大きくなって大人になる近い未来には、今以上に「ご縁」「分かち合い」という考え方が大切になっていくのではないかと思うんです。
…でも小難しい話は置いておいて(笑)、私が暮らしのなかで一番大事にしていきたいのは、どんな小さなことでも「楽しむ」こと。でも、楽しむためには一時の努力や節制も必要だし、メリハリが必要です。そこで役立つのはその人なりの「くふう」だし、悩んで試行錯誤した上で生まれた暮らしの知恵。先人の知恵の結晶ともいえる科学や哲学はもちろんのこと、保存食や自然療法など、昔ながらの生活の知恵にも大きなヒントがあるかもしれませんね。
大事なのは「これは正しい」「正しくない」と決めつけず、自分の直感を働かせて選び取り、状況に合わせて変化させていくことかなと思います。
感性の部分で言えば、笑顔。お母ちゃんって不思議で、家の中の太陽のようなもの。笑顔でいれば家族も自然と笑顔でいられるし、不機嫌になったら全員に伝染してしまいます。生きることって変化がつきものだし、晴れの日もあれば厳しい雨の降る日もある。でもそんな中、お母ちゃん自身が毎日の何気ない暮らしを楽しんでいることで、そこに集う家族を安心させられる。自動的に元気にできると思うんです。
だから、自分自身が元気でいられるように、日々のことを楽しめるように、困ったことがあれば「こうしてみたらいいかな」と工夫し、次に生かしていく。「自分の暮らしは自分で作る」勇気と知恵。それを今後もブログの読者の方と共有していきたいと思っています。

エキサイトブログ編集部:この本をエキサイトブログの読者にプレゼントしてくださり、ありがとうございます!最後に、あらためて読者のみなさんにメッセージをお願いします。
FU-KOさん:いえいえ!こちらこそいつもブログを温かく見守って下さる皆さまに、ご恩返しができるようでうれしいです。
タイトルに「ていねい」とありますが、実際私はぜんぜんていねいな人間ではありません(笑)。いままでも、ついぐうたらして後々痛い目をみてきました。試験勉強も前日に慌ててするタイプ。そんな自分のことが嫌いでした。
でも、大人になってからハタと気がついたんです。もう、怠けものなのは性格で、変えることはできない。だったら、自分が怠けても困らないしくみを作ったらどうだろう。自分がずぼらであることを認めて、先回りして手を打っておけば、何も考えず怠けられます(笑)。そんなふうに気持ちを切り替えられるようになったら、生きることが前向きに、楽しくなりました。やがて自分のことも好きになれた気がします。
何もかにもていねいでなくてもいいんです。全部ていねいにしようと思うと疲れちゃいますし、長続きしません。自分が「困った!」「これは何とかしたい!」と思ったことだけ、どうすればいいかな?と一日一個、ぐらいの気長さで知恵を絞ってみるといいと思います。で、一個できたら他のことは目をつぶる(笑)。時にはいいかげんさも必要です。不思議なもので、ひとつできると味をしめてもうひとつ、ふたつ…とハードルが下がっていくんです。人間っておもしろいですよね。だから、今日より明日、すこし楽するために、今一時ていねいを心がけてみませんか?…そんな思いでこの本のタイトルをつけました。
「ていねい」を目的にせず、毎日を楽しむ手段として選ぶ。それが今回の本で一番お伝えしたかったことかもしれません。お届けした方の暮らしの中で、少しでもお役に立ちますように…。

エキサイトブログ編集部:ありがとうございました!
* * * * *
私もさっそく本を手にとって中を見せていただきましたが、築90年という古い町家のしっとりした雰囲気の中で、ゆっくりとした時間が流れるような暮らしぶりが本全体から感じられ、見ているだけで癒さました。
もちろん、イメージだけではなく、毎日の台所仕事をはじめ、「毎日のごはん」や「我が家の定番レシピ」ともに、梅干しや味噌、野菜の甘酢漬けなどの保存食作りを楽しむ様子が、レシピとともに紹介されていたり…。町屋に溶け込むような味わい深いインテリアや、FU-KOさんならではの収納のコツやルール、「こんなのがあったらいいな」と思えるような、お気に入りの生活用具の紹介やもの選びのコツなども親切ていねいにされていて…。
暮らしそのもののを、ほんの少し「ていねいに」を心がけながら、自分らしく楽しんでいる様子が手に取るように伝わってきました!
それは、季節の楽しみ方や、手作りの話、子育て…などすべてに共通していて、「がんばりすぎなくても、ほんの少しだけていねいに暮らすことで、毎日の暮らしがもっと楽しくなり、みんなが笑顔になれるはず…」といったようなメッセージが伝わってきました。
いつも明るい笑顔で、前向きに子育ても自分の人生も楽しんでいらっしゃるFU-KOさん。きっと、みなさんも、この1冊で、FU-KOさんのように、前向きに暮らしを楽しむコツがわかり、「私もちょっと取り入れてみようかな?」「ここは参考になりそう!」と思うところも多いはず。私自身、忙しいとついつい見過ごしてしまいそうなことにも、もう少し目を向けて、今よりちょっとだけでもていねいに暮らしてみたいな!と思わせてもらいました。
ほんとうに内容は盛りだくさんなので、ぜひみなさんも手にとって、暮らしの中のヒントにしてみてくださいね!
★FU-KOさんのライフスタイル本『FU-KOさん家の 小さなくふう ていねいな毎日の作り方』を読者プレゼントのお知らせ!
ぜひFU-KOさんのこちらの本を読んでみたい!というみなさまは↓のアドレスへメールでご応募くださいね!
●メールの宛先/エキサイトブログ編集部 exblog_cp@excite.jp
●応募方法/【FU-KOさんの本プレゼント希望】というタイトルをお書きの上、ブログ名とブログURL、お名前とご住所、ご連絡先を明記して、メールでご応募ください。よかったらFU-KOさんへのメッセージなどもひとこともお願いします。
●締め切り/2月25日(木)
●プレゼント数/抽選で5名の方に、FU-KOさんの直筆メッセージ入りでプレゼント!
●抽選発表/編集部ブログでお知らせします。
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