
高麗島伝説が伝わる江迎町の近く、平戸市には「高麗人」と書かれた墓が残されていた。
高麗人とは文字通り朝鮮半島の人のことをさす。
この墓は豊臣秀吉の朝鮮出兵によって、日本に連行されてきた人を祀るものである。
この高麗人と伝説の高麗島の人には接点があるのかないのか。
考えれば考えるほど語られざるその歴史は混沌としてくる。
一方を歴史、一方を伝説と簡単に線引きして区別すべきではないようにも思う。
いろいろと情報を集めると、高麗島から逃げてきた人は久賀島や江迎ばかりか五島列島の奈留島に、またこのような高麗人の墓は福江島にもあるという。各地に点在するそれらを訪ねてまた九州へ戻ってきたい。