浦島伝説が伝わる丹後半島には、もうひとつの不思議がある。
それは伊根湾をぐるりとおおうように立ち並ぶ舟屋(ふなや)。
2階建ての家の1階部分は大きく海に開かれ、そこに船を引き入れることができる。
この形も珍しければ、伊根湾に200軒もズラリとならぶその数と規模、さらには
起源さえわかっていないという謎だらけの存在。
いったいいつから存在し、誰によってどこからもたらされたのか・・・?
古来から漁師たちの作業小屋として使われてきたこの舟屋は、今もって丹後の語られざる歴史について沈黙を守り続けている。
(写真:京都府与謝郡伊根町の舟屋)