2005年、新年あけましておめでとうございます!
皆さまにとりまして、幸多き一年となりますようお祈り申し上げます。
昨年末に始まった探検家髙橋大輔ブログですが、すでに多くの方にアクセスしていただきました。ありがとうございました。皆さんのご期待に応えられるような飽くなき好奇心と発見、そして夢のあるブログとなるよう、果てしなき地平線、広漠たる水平線の彼方をめざしていきたいと思っておりますので今年もよろしくお願いします。またブログにはコメントを寄せられる掲示板もありますので、遠い異国の地よりメッセージもお待ちしています。
さて、2005年1月初旬からロビンソン・クルーソー島探検が始まります。
これはナショナル・ジオグラフィック・ソサエティ(アメリカ、ワシントンDC)のプロジェクトとして、探検家クラブ(アメリカ、ニューヨーク)より支援を得て行われる国際探検です。チリのロビンソン・クルーソー島で2001年にたどり着いた石積みの住居跡を発掘することで、それが小説『ロビンソン漂流記』のモデル、アレクサンダー・セルカークが無人島生活中に使用したものであるかどうかを探ることを手始めに、謎多き実在のロビンソンの無人島生活を解明していこうというプロジェクトです。
プロジェクトはセルカークが無人島生活を始めてから終えた1704-1709年、その無人島
漂流300周年にあたる2004年から2009年まで5年間にまたがるものです。発掘の後は、
その調査結果をもとにしながら、髙橋大輔自らが無人島に渡って、その生活を再現検証するという計画も立案中。結果は後日、ナショナル・ジオグラフィックの各媒体で発表されますので、そちらをお楽しみに。
さて、本ブログではそれとは別にオリジナルで衛星携帯電話(イリジウム)により、
ロビンソン・クルーソー島の様子をリアルタイムで紹介しながら、今からちょうど300年前に
その島に漂着したセルカークの体験がどのような場所で行われたのか検証していきます。
また発掘の後で、次年以降の無人島生活再現検証の舞台となるアレクサンダー・セルカーク島に渡り、そこからの映像をイリジウムで発信、300年前の自然環境がいまだに残されているその土地からのブログ更新にチャレンジします。私も渡ったことのないその無人島で電源もなく、ブログ更新はどこまで可能か、未知数ですが成功したら、ブログ史上初(!?)という大変風変わりな探検ブログならではの記録となるのではないでしょうか。
今回の探検は1月から3月まで、ロビンソン・クルーソー島、アメリカ、スコットランドを経て
帰国する3ヶ月にわたるものとなります。北米ではナショナル・ジオグラフィック・ソサエティ、
英国でも王立地理学協会など「メンバーズ・オンリー」の探検の殿堂の内側を紹介します。
しかし時に海外では設備不十分のために、ブログが更新できないことも考えられます。
そのような時のために、11月~12月にかけてロビンソン・クルーソー・プロジェクトの
トレーニングの一環としてスタートしたハンティング、拓本の練習をはじめ、浦島太郎や
日本のアトランティスなどのプロジェクト紹介(髙橋大輔が書き溜めたもの)を東京のスタッフからアップしてもらうことにします。
2005年、ブログが探検へ、いよいよ始動します。
今年もよろしくお願いします。
(写真:(上)アメリカ・ニューヨークの探検家クラブから届けられたエクスプローラーズ・フラッグ。かつて100年の間に北極点、南極点、月面、深海底、砂漠からジャングルまで旅してきたこのフラッグをもって、2005年いよいよ今度はロビンソン・クルーソー島へ。探検の最終目的地でこの旗を高らかに風になびかせるのが、探検家の伝統であり、使命。雪中の秋田にて決意を新たに。(下)イリジウム携帯端末とノートブック・パソコン。これでブログを更新します。