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wfh WBを買ってみて
ライター渡部のほうです。

新しい机を買った。


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メインで使っている机は変わらないが、サブでもう一つ必要になり、購入。
これまでサブ的なものとして、会議などで使う簡易な机付きの椅子を使っていたのだが、スペース的にも安定性でも不十分。考えに考えた末、藤森泰司アトリエのセルフプロダクションWork From Home(以下wfh)のWBという天板が折りたためるタイプのものを選んだ。

メインではない机、というのはメインでない分そんなに深く考えなくても選べるようでいて、考え出したら結構難しい。
先に書いたように、あまりに簡易すぎると長時間の安定性に欠ける。とはいえ普段はほとんど使わないため、あまりがっしりしたタイプでは困る。長時間使え、書籍など資料を置いても安定し、使わない時はあまり主張の大きくないもの。また、これは机のデザインとは関係ないのだろうが、使わない時に物置きになってしまうと困る。
と、考え始めてみると、あれでは困る、これでは困る、で、私が欲しい机はかなり条件が多かった。

今、安価なものでも機能性が高い机は多くある。もしwfhを先に知っていなかったら、使い捨て気分の机を買っていたのではないかと思うが、悲しいかな嬉しいかな、昨年の5月にwfhについてこのブログで書いていて(藤森泰司アトリエのWork From Home https://blog.excite.co.jp/dezagen/30080893/)、wfhを超えるような機能性、コンパクトさは他にはなかった。

組み立てる前。机の天面と脚2セット、の3パーツで出来ている。梱包も非常にコンパクトな形で届いた。
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脚を収める部分はそれぞれ4箇所、合計8箇所のボルト留め。6角レンチで、力の弱い人でも楽に絞める事ができる。
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フラットなパッキングを荷解してから、完成するまでおおよそ30分ほど、というのもストレスフリーでありがたい。
まだフルに稼働させてないのだが、今週末からボツボツと使っていく予定。新しい家具は新しい家族。これからの付き合いが楽しみである。

藤森泰司アトリエのSelf Production wfhの詳細はこちらで  https://taiji-fujimori.com/self-production/

# by dezagen | 2021-02-27 21:05 | プロダクト・パッケージ
佐藤可士和展
 ライター渡部のほうです。

 国立新美術館で行われている「佐藤可士和展」https://kashiwasato2020.com に行って来た。
 ユニクロ、セブンイレブン、楽天、ツタヤ、ヤンマー、それからスマップにホンダステップワゴンに、そうそう、もちろん国立新美術館のVIも、と普段見慣れている、かつ、これまで非常に多くの人が見て、影響を受けて来たデザインの展示だ。

 普段見慣れているものの展示をどうやって見せるのか、しかも国立新美術館の大きな場所で、というのが気になる事の1つだったが、その方法も佐藤可士和さんらしい。とにかく大胆、ストレートに見せている。

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 実際に使われた商品やポスターに始まり(それだけでも相当な数なのだが)、中に入っていくと、どーんと壁面の高さを使って、もしくは立体化されたロゴやシンボルマークが並ぶ。

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 これだけ大きくしても存在感が崩れないのはさすが。
 あちこちに気を使って忖度で出来上がったようなロゴや、〜っぽい雰囲気だけで作られたシンボルマークなどだと、大きくした時にその大きさに逆に負けてしまう事があるが、会場にあるロゴやマークはそんな事はなかった。言いたい事が明確である。

 展示方法もさることながら、やはりその仕事の量や我々の生活への影響力を感じる展示だった。端的に言えば、この自粛生活下、佐藤可士和さんが手掛けたブランドだけで生きて行ける。
 洋服はユニクロがあり、食品はセブンイレブンがあり、これだけでも十分だが、なんなら楽天で何でも買う事ができるのだ。そしてその都度、佐藤可士和さんが手掛けたロゴ、ブランディングを目にすることになる。
 そんな日本のどこでも誰でもが同様に享受できるブランドを立て続けに作っている個人のデザイナーというのは今の時代ほとんどいないんじゃないだろうか。佐藤可士和が生み出しているものは日本の顔であるし、かつ、インターナショナルに展開してもやはり日本的に見える(単に直線が多いから、という単純な理由かもしれないが)。
 本来であれば世界の人が東京に来て見ているはずの展覧会だったのかもしれないが、この状況は変えられないので今更、たらればな話をしてもしょうがない。是非世界巡回してもらいたい。

# by dezagen | 2021-02-18 12:50 | 展覧会
世界のブックデザイン 2019-20
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編集宮後です。今年も印刷博物館で「世界のブックデザイン」展を見てきました。
ここ10年ほど定点観測しているので、過去の受賞作はこちらをご覧ください。

2019年

2018年

2017年

2016年

2015年

2014年

2013年

2012年

2011年

2010年

2009年


今年は「世界で最も美しい本コンクール」入選図書のほか、ドイツ、スイス、カナダ、中国のコンクールで入賞した書籍約90点が展示されています。コロナ禍の影響で展示点数は例年の約半数、直接手にとって見られる本はごく一部という限定公開でしたが、「今年は開催されないかも?」と思っていたので、展示して頂けるだけでもありがたいです。例年は内覧会で写真撮影をしていましたが、今年は内覧会がなく、展示会場の撮影はNGということで、写真なしで紹介します。

「世界で最も美しい本コンクール2020」受賞書籍から。
日本からはNUMABOOKさんの『僕らのネクロマンシー』が銅賞を受賞。オンデマンドプリントで印刷された限定350部の書籍で、表紙に透明なアクリル板が張られています。定価ではなく、価格が変動していく時価で販売された売り方も話題になりました。

銅賞 中国
『Contemplatation: Philosophy of Dwelling(瞑想 居住の美学)』
上海古籍出版社
中国の受賞作品は特殊印刷加工が目立つ派手な造本が多かったのですが、ここ数年は上品で洗練された造本が目立つ傾向にあります。この本もそうした傾向が見られる一冊で、椅子などの家具と住居が紹介されています。

カナダ 銅賞
『Via, eastbound』
Red Tower Bookworks
横位置、活版印刷の本。限定本の部門で受賞。写真が撮れなかったので、ぜひ現物をご覧になってください。

スイス/カナダ 銀賞
『The museum is not enough(ミュージアムじゃ足りない)』
美術館での展示のあり方について書かれた論考集。写真と文章が程よい感じに組み合わさり、クリーンでシンプルなスイスらしさを感じる一冊。

栄誉賞 オランダ
『When red disappears(赤が消える時)』
FW:Books, Amsterdam
深海生物を撮影した写真集。とにかく印刷が美しいです。こちらのリンク先から中ページの画像が見られます。

写真で紹介できないので、ぜひ現地で現物をご覧になってください。
展覧会は4月18日まで開催。事前予約制です。

「世界のブックデザイン 2019-20」
2020年12月12日(土)~2021年4月18日(日)月曜休館
10:00~18:00
無料
※入場はオンラインによる事前予約(日時指定券)制

# by dezagen | 2021-01-24 17:57 | 展覧会
LE KLINTの新商品 CALEO
ライター渡部のほうです。

北欧のリビング商品を中心に扱う輸入総代理店スキャンデックスの展示会で気になった照明器具がこちら。LE KLINT(レ・クリント) のCALEO(カレオ)。日本では9月の発売予定だ。
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この商品の開発経緯は少し変わっている。2019年春にLE KLINTの本国デンマークで放映されたデザインチャレンジ番組『デンマークの次なる名作』(“Danmarks næste klassiker”)で、プロダクトデザイナーリッケ・フロストが作った作品が番組で2位となり、番組で作ったデザインをアレンジした2作品を加え、CALEOシリーズとして秋には商品化された。通常製品開発には10年くらい平気で掛ける北欧にしては珍しいほどのスピードだ。

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受賞した作品とデザイナーのリッケ・フロスト。こちらの形も商品化されているが日本では発売未定。

まるで竹細工でできた日本の照明のように見えるカレオは、弱めの光にするとしっとりと落ち着いたたたずまいに、光を強めにすれば線とのコントラストで強いイメージにも変わる。
細かい線は日本の照明器具同様、細い竹材木材で出来ているのかと思いきや、近寄って見るとブロンズ色のインクで描かれたもの。

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LE KLINTといえば、白い紙やプラスチックシートを折った商品群が有名。造形の楽しさもあるが、光のコントラストはその複雑な折りや切り込みによる陰影のみで印象作られている。
CALEOのように線を入れたものと比較すると、その陰影のコントラストはよりシャープに見える。
頭の中だけで考えると、シェードに線が入ったほうがシャープになりそうな気がするが、金属色の線自体がまろやかに外からの光を反射・吸収し、コントラストを中和させる役割を担っている。
かつ、その線自体が物として竹や木を使っているわけではないので、物質的な圧迫感がない。不思議な感覚ではある。線の存在1つでこんなに印象が変わるものかと驚いたのだった。

# by dezagen | 2020-07-03 12:36 | プロダクト・パッケージ
mt DRAP展

 ライター渡部のほうです。

 先日、カモ井加工紙の展示会『mt DRAP展』をBook&Designで見てきた。

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 窓を開けているので風になびくフィルムのカーテンが涼しげ。
 
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撮影:相澤心也


 今回の展示・販売製品「mt DRAP」はマスカーに色柄を印刷したもの。
 マスカーとは薄い養生フィルムの端にマスキングテープが着いている製品。塗装の時に広い範囲をカバーするために使うものだ。(ところでなんでマスカーって言うんだろう。マスキングカーテン?)

 業務用のものはフィルムを広げると小さいサイズでも110cm幅20mくらいはある(メーカーにより異なる)。一方、mt DRAPは55㎝×10m、1本600円と一般的にも使いやすいサイズとお値段。先行して発表されていたフィルム素材に加え、今回は紙製のものも登場し、フィルム素材が12種類、紙が10種類のバリエーションで揃えている。
 紙製はテープの部分がかなり分厚い。養生マスカーのように壁に貼る場合でもフィルムに比べて重い紙の重さを支え、ラッピングでも糊の粘度が高いのでしっかりと包める。
 展示では天井からのカーテン以外に、壁に貼られていたり、瓶など曲面だらけのものをラッピングしていたり、犬のお散歩用レインコートになっていたりと楽しい展開がされている。

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撮影:相澤心也

 面白い素材だと思っても一般人には使いにくいマスカーなのに、色柄が着く事で用途が広がる。養生マスキングテープに色柄を付けたら一般層に広がっていった、mtのシリーズが始まった時のようなひらめきの力を感じる。展示のメインビジュアルに使われている製品も初期mtにオマージュを捧げるような色テープづくし柄になっている。
 雨の日だから、と紙袋が濡れないようにmt DRAPで袋カバーをくるっと作ってもらえたのがとても気が利いていた。

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 展示は30日まで。現状展示でのみの販売品なので、興味のある方は是非どうぞ。

展示詳細:
期間:6月18日(木)〜6月30日(火)
営業時間:10時〜19時
会場:Book&Design
〒111-0032 東京都台東区浅草2丁目1-14 3F

主催・プロデュース:カモ井加工紙株式会社
企画+アートディレクション:居山浩二

# by dezagen | 2020-06-24 16:36 | 展覧会