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カテゴリ:プロダクト・パッケージ( 197 )
ストックホルムのパッケージデザイン
ライター渡部のほうです。

あー、寒い寒い。東京も寒いですが、ストックホルムは更に寒い。
というわけで、スウェーデンのストックホルムにいます。

北欧デザインの本を出しておきながら、その後しばらく来てなかったんで、というか、来てなさ過ぎで多分10年ぶりくらいのストックホルムなんじゃないでしょうか。

パッケージもネットで見れば分かる時代になりましたが、実際どうなの?というのを確かめに来たわけです。
が、変わってないものは変わってないなー、という感じ。
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昔っからあるクネッケブロート(乾パン)。よく見ると企業ロゴの入れ方とか変わってる(はず。自宅PCに入ってる過去の写真と比べないと分からない)んですが、ほぼ不変。

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クネッケブロートコーナー。もちろん普通の(?)パンもあるし、昨今はイタリア風だったりフランス風だったりのパンも一般的ですが、さすがスウェーデンの伝統的主食。どこへ行ってもこのコーナーは大きい。大きいスーパーに行くともっとこのコーナーが広い。

変わってないと言えば、チョコレートメーカークロエッタの代表的な商品、KEX。チョコレートカバーされたウエハースです。
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これも少し文字が立体的になったりしてますが、基本の色、文字などはほとんど変わってません。いつからあるのか、今度調べてみたいです。

このチューブ式容器も不変。写真ではぶら下がってるのがチーズペースト(クネッケブロートなどに塗る)、棚に置いてあるのが魚卵ペーストですが、マヨネーズなどもこの方式がまだまだ一般的。
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ちょっと分かりにくいですが、フィルムに充填して両端を留めるタイプのパッケージ。レバーペーストとか、マヨネーズ和えなものとか、このパッケージもいろんな食品に使われています。
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缶詰には偉い人の肖像、っていいなあ。
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国王が魚の缶詰でいいのか分かりませんが。


「変わってなくて良かった」と思ってしまうのが中高年の危ういところなので、変わったところというか、他にも目立ったところをランダムに。
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sillはニシン(の酢漬け)。マリネ液の違いが色々。この魚はかわいいな。概して、スウェーデンのパッケージに使われるイラストは、「イラストです」と単体で出すとそんなに面白くないんだけれど、パターン化させるとものすごく上手い。しかもそれを色バリエーション着ける時とか、すごい上手い。テキスタイル感覚というか。

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自分の趣味じゃないけど、チョコレートのパッケージ。これはこれでアリだと思う。テキスタイル的なパターンイラストレーション使い、という意味において。

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これはパターンとはちょっと違うけど、色のバリエーションの付け方がとてもいい。穀物シリーズ。もともと小麦粉とか粉もののパッケージに使われていたイラストを、近年人気の高い豆類などの穀物にも応用。

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全部乳製品。牛乳からヨーグルト、クリームまで。ものすごい種類の多さ。以前からオーガニックなどで種類が増えてきてましたが、最近は豆乳やアーモンドミルクなどのラクトースフリーも増えて、収まりきらないんじゃないかと思うほど。牛乳を選ぶ時に重要な、フルファット(3.8%くらい)、ハーフ、無脂肪、の差、オーガニック、という種類が色別、マーク別で分かりやすくなっています。

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北欧のヨーグルトfilの種類に入ると思いますが、お腹によい、という「ONAKA」。昔からあるけど(一度市場から消えたような気もする)デザインが洗練された、と思ったけど「穏」の筆文字がなんともね、ここら辺がスウェーデンはすべてがオシャレだと思うと、そうでもない、というトリッキーな、かつ、愛すべきところ。
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こちらはチーズ。元々円筒形で作られたチーズを三角に切り取ったものをパックして売っています。段々種類が増えてきたせいか、上下上下で組み合わせるディスプレーが増えました。

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今回、来て、実際に見て良かった、と思ったのがcoop。
上の写真はcoopのプライベートブランドの「サラダ用チーズ(多分フェタチーズのような固いチーズだと思う)」上のsillもそうなんですが、プライベートブランドのパッケージが全般的に上手かった。
スウェーデンの大手スーパーマーケットチェーンだと、他にHemkop(oの上に‥ウムラウト)やicaなどがあり、一応今回3店舗とも行きましたが、coopが一番きれいにまとまりがあった、という印象。地元民に聞くと、全体のショップの作りも、商品が見つけやすい、とのこと。
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こちらもcoopの商品。赤ちゃん用お尻拭き。a(上に‥ウムラウト)は自然や身体に優しいシリーズだったと記憶。上の段の、見えにくいですが左側、鯨柄もcoopの商品の中クラス商品。右側Xtraは格安版シリーズ。Xtraのシリーズはデザイン統一されてますが、割と投げやりな感じではある(笑)。

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上段がcoopのスープブロス。下はクノールの固形スープの素です。仔牛がけなげで使いづらい。。それにしてもヨーロッパで展開されているクノールの動物柄はどんどん、抽象的に、さらに寂しげな絵に変わっている。
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リンゴ。だまし絵的な。

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これ、スウェーデンに昔からある「醤油」らしいのですが、私からすると醤油の味ではない何か。数十年市場にあるということは固定ファンがいるのでしょう。この女性の着てる服はなんだろなー、着物なのかなー。

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日本からやってきたカップヌードル。ヨーロッパ版(これは文字が北欧版)はエコカップに変わってました。

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突然ドラッグストアものですが、スウェーデンに昔からあるハンドクリーム、というか、オロナインみたいなものです。このあっわい黄色を持って来るところは、スウェーデンっぽい。これも全然デザイン変わってない。

最後。いくら協力なボンドでもキリンの耳は着けないと思う。
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今回のストックホルムパッケージレポートは以上。
これから飛行機移動で焦って書いたんで、誤字脱字あるかと思いますが。


by dezagen | 2018-02-25 14:26 | プロダクト・パッケージ
観察の樹×藤森泰司 Kino Stool 後編
 観察の樹×藤森泰司 Kino Stoolの記事、後編です。

 改めて、台湾の高齢者向け家具を日本から発信していく、という点に振り返ってみたい。


・助け合い+自立の社会に

 日本と台湾は近い国/地域ではあるが、先に書いた玄関まわりしかり、気候風土もろもろ、かなり事情が異なる。ボコボコの歩道、滑りそうな段差や階段、杖代わりにも使われるショッピングカートの作りも貧弱だったり、と、悪条件が目立つ。

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(台湾 メンテナンスが放置されてボコボコな歩道。撮影渡部千春)

 ところが「台湾には定年がないんだろうか?」と思うほど働く高齢者は多い。買い物や散歩、屋外のお喋りなど普段の生活でも近隣の人々が常に近くにいて、困った時には助けあうコミュニティの力が条件の悪さを補っている。

「台湾は儒教思想が色濃く残っており、ボランティア精神も高いので、条件の悪さをマンパワーで補っているように僕も思います。日本では失われてしまったかもしれない“向こう三軒両隣”が台湾にはあります。とても良い文化だと思います。
しかし、その反面「やってあげすぎること」が必ずしも良いとは限らないと思っています」と観察の樹の黒坂氏は言う。

 家族、近隣の人々のマンパワーはまだ健在だが、徐々に日本とあまり変わらない生活スタイルになって来ているように思える。

 例えば台北などはここ10年ほど急激に都市化が進み、中心部で見る高齢者の数は減った。住宅地は郊外に延びているが、タワーマンションや車社会を前提とし近隣に商店街も市場もなく、軒下で近所の人々と語らう場がない住宅街も目立つ。
 こうなると近隣の人々との助け合う機会も減ってくる。今後はこうした傾向が増えていくだろう、と黒坂氏は考える。そのためにも高齢者が自主的に使いやすい什器、家具、機器のデザインが求められている。

「高齢者が自分できるところは積極的にやってもらう。そのバランスが重要だと考えているので「尊厳と自立支援」を伝えていきたいと考えています」(黒坂氏)

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(靴屋兼靴修理店で働く男性。手仕事は一生の仕事 撮影渡部千春)

・機器ではない家具を

 年を経て行くにつれ安定を求める感覚はあるのだが、危険ともなりうるガタガタのカートや家具でも長年の使い慣れといった、記憶や経験、愛着と相まって共に暮らしているものだ。急にツルピカの「絶対安全衛生的」がやってきたからと言って、すぐに使えるとは限らない。
 これは世界的に言えることだが、日常使いの家具でも家庭用、公共用の什器、機器でも、「高齢者向け」となると途端に医療機器のような味気ないものになりがちだ。そこから脱して愛着の湧くようなデザインが施されることがあるが、「やさしい」という感覚が、高齢者向けと乳児・幼児向けが同じような「やさしさ」の色合いや形状で処理されてしまうこともある。

 突然のパステルカラー、突然のまるっこいプラスチック家具。
 これはさすがに勘弁して欲しい(気にしない人は気にしないようだが、私は遠慮させていただく)

 そんな中で、ある日家庭に入ってきた新しい家具や機器でも、違和感を持たずに接することができれば理想的だ。こうした家具と共に暮らす感覚を大事にした Kino Stool は1つの理想型を提示しているだろう。
 藤森氏が展示に寄せた文章で今回は締めたい。

Kino Stool に寄せて

高齢者向けの家具は、きちんと目的を持った機能性が必要です。
ただ、どうしてもその点に固執するあまり、
家具ではなく"機器"のようになってしまいがちです。
私たちは、ただ目的をこなす器械とは暮らしていけません。
日常生活を共に過ごす家具には、常に一緒に居たいものかどうか、
つまりはパートナーとしての"表情"が必要なのです。
その"表情"こそがデザインであり、使い手と道具との関係性を作り出すのです。
「Kino Stool / キノスツール」にはそうした思いが込められています。

藤森泰司


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・商品詳細

Kino Stool
素材:フレーム:アッシュ合板、アッシュ無垢材/座面:布張り
サイズ: 幅564×奥行370×高580(座面高407) mm

カラーバリエーション  *は受注生産 
ナチュラル NTD $12,800 (48,167円)
ダークブラウン NTD $13,800 (51,931円)
ブラック* NTD $14,800 (55,694円)
ホワイト* NTD $14,800 
ダークグレー * NTD $16,800 (55,694円)

台湾での参考価格。()内の日本円は発表日1月12日のレートで計算
日本での販売は4月目処。価格はなるべく台湾の価格と同じくらいにしたいとのこと。

シートの色:ブリック(レンガ色)、ネイビー、シトラス、ワイン、グレージュ
(展示に合わせて作られた受注ファブリックは、花布、屏東の少数民族の手織り布、の二種)
(花布は布団や農作業着などに使われている伝統的な柄の布。花布に関しては以前このブログで書いておりました。ご参照まで 
「台湾 傳統花布」  http://blog.excite.co.jp/dezagen/12450986/ )

問い合わせ先:観察の樹 http://www.kansatsunoki.com/contact/


by dezagen | 2018-01-26 19:24 | プロダクト・パッケージ
観察の樹×藤森泰司 Kino Stool 前編
 ライター渡部のほうです。

 先日告知だけ http://blog.excite.co.jp/dezagen/27999894/ になってしまった、観察の樹企画・製造、藤森泰司デザインの高齢者向けスツール「Kino Stool」のご紹介。
 今回は少し長めなので前後編に分けてます。

 観察の樹 http://www.kansatsunoki.com
 藤森泰司アトリエ http://www.taiji-fujimori.com

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(展示風景 写真提供 観察の樹)

・台湾の玄関とは?

 Kino Stool は台湾と日本向けに主に玄関で使う事を考えた木製スツール。靴を履く、脱ぐ、買い物帰りに一息付く、そんな時にスツールがあると便利なもの。

 藤森氏が「ゆりかごのような形」という、座面から両脇のアームに掛けて1枚の合板で包みこむような作りになっているのが特徴的だ。脚とアームは無垢の木で、ゆりかご状のシェルを支えている。落ち着いた印象ながらやさしさと力強さを兼ねている。

 台湾の家は道路に面したドアを開けるとすぐ玄関兼居間のような広い場所になっていることが多い。集合住宅では踊り場のドアがバルコニーのように外に面した廊下に続いていることもある。田舎では庭の軒下がそのまま玄関として使われているというところも少なくない。
 玄関スペースに置かれているものも様々だ。家族全員の日用品の間にペットの犬や猫がゴロゴロ寝ていたりもする。また床素材もコンクリート、大理石、テラゾー、タイルなど様々で、雨の日やモップで水拭き掃除をした後などは滑りやすい。

 まとめて言えば台湾の玄関スペースには障害物が多く、よろけたり転んだりする要素が多い。足腰が弱くなればなおのこと危険度は増す。そんな時にスツールは「便利」以上に、「安全対策」の意味も持つ重要なものだ。

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(台湾、集合住宅の玄関周り 写真提供 藤森泰司氏)

・「握り心地というのは、柔らかにすることだけではない」

 Kino Stool の企画が始まったのは2014年末。完成までに3年、と時間を掛けて作られた。日台の医療、福祉関係のコンサルタントやデザインを手がけている観察の樹がコンセプトを作り、2015年3月に藤森氏にデザインを依頼した。

 開発コンセプトは「安全快適な玄関空間〜玄関を危険な場所にしないための家具」。さらに細かな提案は以下のようなものだった。

・靴を履く時、脱ぐ時に便利な肘置きがついたスツール
・肘置きは、立ち上がりやすく滑りにくい形状
・台所や洗濯スペースなどでも使えるコンパクトな寸法
・使用していない時でも、そこにあるだけで玄関に表情を添えるデザイン
・座る方向を選ばないシンメトリーなデザイン

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(展示風景から 写真提供 観察の樹)

 写真からうかがえるゆりかごのような形状の特徴以外に、実際に使ってみると細かい所にも配慮が行き届いている事が分かる。

 サイズは幅564×奥行370×高580(座面高407) mm。おおよそではあるが小学校中学年用の椅子くらいだ。学校用椅子の平均的な重さは約4kg、 Kino Stool も同じくらいだが実際に持ってみるとさらにそれよりも軽く感じる。
「前後で線対称なのでアームを持って持ち上げやすいんだと思います。それが実際の重量よりも軽く感じる要因かもしれません」と藤森氏は説明する。

 スツールを持つ、座ったり立ったりする時に体を支える掴み手としてのアームの部分は、特にこだわった点だという。

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(写真提供 観察の樹)

「アームに関してはスタイロフォームで何度も原寸模型をつくって検討しました。通常の椅子ではアーム断面が手触りのよい柔らかな円形状のものが多いのですが、
握り心地というのは、柔らかにすることだけではない、むしろ、今回はしっかり握れるグリップ感があったほうがいいと思ったので、下部の角の面取りを平らに取っています。上面は平らで下面のみに面取りがあることで、人の目線としては気付かず違和感がありません。触れると分かるデザインです」(藤森氏)

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(台北での展示にて。パーツを分解したもの。左側の2本がアームを裏返した状態。角をもたせて面取りしている。撮影渡部千春)

 製造までに時間を掛けたのはデザイン面だけではない。台湾で工場探しにも時間を掛けた。
 試作をつくり修正していっても、精度が上がらなかったり、工場が火事でなくなってしまったり(!)、座面を留めるパーツが見つからない、シート部分のクッションの厚みが定まらないなど、最後まで気が抜けなかったようだ。
 日本でも小ロット生産可能で、なおかつ精度の高いところを探すのは難しい。ましてや台湾でとなると、それまで付き合いのなかった海外の会社に心を開き、共同作業をする信頼関係まで持って行くのには時間が掛かる。観察の樹の代表である黒坂昌彦氏と庄司佳代氏が、まめに足を運び家族ぐるみで付き合いをしながらコツコツと積み上げていった成果だ。

・グラフィックは分かりやすく

 前回、告知の際には触れなかったが、Kino Stool のロゴ、今回の展示用ポスター、DM、リーフレットのデザインなどグラフィック周りは「TAKAIYAMA inc.」が手がけている。

 TAKAIYAMA inc. http://takaiyama.jp

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(展示に際して作られたポスター2種)

 「福祉、高齢者向けの製品ということを考え、ポスターはプロダクトをメインにすっきりと分かりやすく、また全体的にエッジが利いた印象ではなく、誰が見ても自然に入っていけるようなシンプルなグラフィックにしました」と TAKAIYAMA inc.の山野英之氏は説明する。
 オレンジ、黒、グレー、白と、使用する色を限定し、グラフィックの主役となるプロダクトのシルエットを際立たせている。背景色で大きく色面を取ったオレンジとグレーは暖かみのある色として選んだ。

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 Kino Stool の Kino の部分は単独ロゴとして成り立つよう、少し表情を着けている。
「K と n はそれぞれアーチ部分に少し角度をもたせて、踏ん張って安心感のある形に。人に寄り添った印象が出せたら、と思いました」(山野氏)

 (後編へ続く)

by dezagen | 2018-01-26 19:23 | プロダクト・パッケージ
フランクフルトで見たパッケージデザイン他
ライター渡部のほうです。
クロアチアの帰りに、トランジットついでにフランクフルトに2泊。

前回のタイ旅行で会った日本人のご夫婦(ドイツ滞在歴15年、現在は日本在住)に、3年くらいドイツに行ってないんでパッケージを見てくるという旨を伝えたところ、
「ドイツなんて3年どころか5年どころか、一生パッケージは変わらないわよ」。
確かにある面では全然変わらない(ニベアの缶とか変わらないだろな)。
とはいえ、結構発見もあり。

いつ見ても変わってないAlpecinのヘアケアシリーズ。
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なぜ筒型に横がはみ出したみたいな形になったのか聞いてみたい。

上段、変わらないヘアケアシリーズ。下段、変わりゆくヘアケアシリーズ。
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単純にドイツの男性は保守的、女性は変化を望む、というまとめでいいんだろうか。

懐かしい感のある石鹸箱の形。この石鹸箱があればドイツに銭湯ができても全く問題はない。
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ベビー用シャンプー類。滑り止めにしてはブツブツ多い。
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クロアチアで考えさせられた、トイレットペーパーの袋の中での向き。
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下のものは正面に筒断面型。上のものは正面にロール紙面型。

必ずチェック、スープストックの動物。
マギーはシルエット風。
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クノールは非常に抽象化の進んだ線画。
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世の中のスープストックからリアルな動物がフェードアウト気味。

牛のいない牛乳。ドイツもそうだった。
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ちょっといた
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こちらも必ずチェックするようになったもの、マヨネーズ容器。
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クロアチアでその多様さに驚いたが、フランクフルトもガラス瓶、ハードプラスチック(PP)の蓋が下のタイプ、金属チューブが揃う。

缶詰のパッケージ。正々堂々中身を丸見せ。
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型抜きされたスライスチーズ。
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日本にも型抜きの海苔などあり、そしてそれはとても子供が喜ぶらしいのだが、ドイツにもそのような事が起こっており、海苔かチーズか、という違いが日本とドイツの違いではあるが、海苔とチーズを一緒に食べてもおいしいので、どうせなら一緒にしたっていいんじゃないか。

お茶やらハーブティーやらはやたらと種類の多いドイツ。
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緑茶も中近東のチャイも。都市部は多民族ミックス状態なんで、リアルなものに接しているはずなのだが、なんとなく(ほんの少し茶碗の角度が)イメージが違うような。

茶といえば、ヨーロッパでもボトルタイプの緑茶が流行る!と数年前に断言したものの、今回来たら95%が紅茶系で緑茶惨敗。予測不発。
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ドイツ産の梅ワイン「女王」
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インスタントヌードルコーナー。
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昨今ヨーロッパでこのジャンルはマギーがのしてきているが、日清も相変わらず人気。カップヌードルも別の棚に。

スーパーでお寿司は当たり前になってきている。昨今は外側を海苔ではなくアボカドやサーモンで巻いたりするアメリカっぽいお寿司が流行っているよう。
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寿司セットの名前が、Miyu、Mamiko、Misaki、Haruki、Hayato、Hinata、Honoka、Yumi。
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Natsu Foodsというところから出ている。

スーパーマーケットの、自分で充填するコーナーがえらい充実。
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ナッツやらシリアルやらフローズンヨーグルトやらスムージーやら、オイルや酢まで。
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学習ノートの罫線が分かりやすい。
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スーパーマーケット以外で。

お洒落セレクトショップ、Manufactumで。
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多目的糸だと思っていたのだが、編んで鍋敷き(?)にしたりするのは発見。手芸好きの人には常識な事なんでしょうか。

IQOSの広告塔。でかい。
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分かりにくい写真だが、地下鉄のエスカレーター工事中にて、階段との間に柵を設けてあるところ。仮設柵だけど手すりはしっかある。
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こういうのを見るとドイツは抜かりないな、と思うものの、切符の自販機の使い勝手はサイテーなので、世界が誇るドイツの技術の使われどころに疑問はまだある。

ちなみにこちらは煙草の自販機。ハイテクの香りがしない。
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フランクフルト、以上です。


by dezagen | 2017-09-01 01:11 | プロダクト・パッケージ
ザグレブで見たパッケージデザイン
ライター渡部のほうです。

クロアチアの首都、ザグレブに行って来ました。
毎度の事ながら、スーパーで見たものを。

どこでも気になる、牛と鶏。
マギーのスープ。鶏の優しそうな顔に比べて、牛が渋い。
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ヨーロッパで展開するスーパーマーケットチェーンSPARの低価格帯プライベートブランドのスープストック。
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鶏の目が死んでいる。

昔からあるクロアチアのスープヌードル。
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全体的に牛への愛情は感じられるものの、鶏に対して関心なさそう。

牛に慈愛がある割には、牛乳のパッケージに牛がほとんど登場しない。
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クロアチアだけでなく中欧、東欧全般にそんな感じ、と思って、今ドイツのフランクフルトで見たら、ドイツの牛乳もほとんど牛は見つけられず。
牛より、牛乳の注ぎが「いかにも」な記号の様子。

クノールのスープの素。
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普通は斜め横からスプーンが入っているのに、キノコはスプーンがセンター、その上に素材。

マヨネーズ容器。
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ガラス瓶、ハードプラスチック(PP)、金属チューブ、小さいサシェット、とここまで揃っているのは珍しい(日本のソフトポリエチレン容器は世界的に見るとかなりマイナー)。様々な国のブランドがあるので、内戦終結(1995年)とEU加盟(2013年)、と段階は踏んでいると思うが、外資の商品が入ってきたことをうかがわせる。

全般的にクロアチアで残念だったのは、クロアチア産が少ない事。私が見たKONZUM(クロアチア自国のチェーン)、SPAR(本社オランダの世界チェーン)、LIDL(本社ドイツの世界チェーン)では、パッケージされている商品のおおよそ8割は外国産もしくは外資の製品だった。

いかにもクロアチアっぽいパッケージデザインはないのか、と写真を見返してみて、恐らくこれはすごくクロアチアっぽい。くるんとした文字の70年風な感じとか、シズルイラストの生々しさとか。
希釈してソフトドリンクとして濃縮ジュース。ちなみに粉ジュースもまだまだ健在だった。
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トイレットペーパーの向き、は新たに気になってきたテーマ。
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棚の上でパッケージが天地逆に置かれていたのは棚入れした人がうっかりさんだったからだろう、が、着目点はそこではなく、袋の中のトイレットペーパーの向き。
袋の正面に対して、筒の断面が見える方式である。
日本は袋の正面に対してロールの紙面が見える方式。
東南アジアなどでは前者が多い。アメリカ、イギリス、フランスは後者。ドイツは両方あるようだ。さて、何の違いでこうなるのだろう。

ファンタのボトルのくびれがかなり下。
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緑地に緑の文字で表示が読みにくい。フレーバー付きミネラルウォーター。
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SPARはプライベートブランドのデザインがあまりいいとは言えないが、こう並ぶと壮観。エナジードリンク(こんなに種類がある理由は謎)。
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クロアチアのお茶文化は正直よく分からない。お茶類の棚は紅茶が2種類くらいで、あとはハーブティーと緑の部分は緑茶。
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アジアもの。
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ヨーロッパでよく見るSAITAKU。いずれ取材してみたい。

フレーバー付きのミネラルウォーター。このボトルはカッコイイ!
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アジアの伝統というよりは、周り回ってやって来た日本のスカジャンの柄っぽい。
味はライムとキワノ(ツノニガウリ)というパッションフルーツみたいなもの、のようだが、アフリカ原産らしい。いいのだろうか。
このミネラルウォーターの会社はクロアチア本社。この勢いで頑張れクロアチア!

以上です。



by dezagen | 2017-08-31 07:11 | プロダクト・パッケージ
タイ、チェンマイで見たパッケージ
ライター渡部のほうです。
タイのチェンマイに行ってきました。
過去にもタイのパッケージをこのブログで取りあげているので、ダブっていることがあると思うけれど、そこはお許し下さい。

タイのパッケージデザインの傾向というのはなかなか捉えづらい。パッケージに限らず、小物家具などのプロダクトもインテリアも、グラフィックも「これがタイで受けます」というのが見極めづらい国。
というのも、観光大国であり在タイの外国人も多く、また貧富の差も大きいため、量産されパッケージされる商品のターゲット層にばらつきがあるため。

タイの経済に関しては、以下の情報などがあるので参考まで

伊予銀行のタイ駐在レポート

タイなどASEANを中心とするビジネス経済情報誌ArayZのコラム

さて、そんな混沌としたところにあるパッケージなのだが、昔ながらのタイイメージで行くとこんな感じ。

玩具から食品まで扱う小売商店で小さいパックを買うとか。
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市場で小分けパックを買うとか、計り売りをしてもらうとか。
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市場や個人商店では「いつものあれをこれくらい」な感覚。ほとんどパッケージのデザインなど関係ない。もしくはパッケージ自体がない。
計り売りで面白いのは、タイの袋詰め文化は、空気がパンパンに入っている。これは市場だけではなく、スーパーマーケットやコンビニエンスストアの袋菓子商品でも同じ。何がどうして空気パンパン袋が求められるのか、この辺はもっと探っていきたい。

昔ながらのタイっぽいパッケージというと、下のような簡素なデザインや
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これはインターナショナルなブランド、ファンタだけれどこのシンプルさ。
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タイの華人文化が活きる彩度高い感じのパッケージ(ちなみに上は薬、下は茶)。
こうしたものは「タイっぽい!」と思わせるものの、
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タイに来るたびこういうものは減っている。

代わり(なのか?)にどんどん増えているのが欧米風なデザイン。
2枚目は思いっきりブレたけど、コーヒー豆のパッケージはヨーロッパとかアメリカっぽい。
コーヒー文化はショッピングモールでもすっかりおなじみになったとはいえ、まだ「外国文化」風で土着化まではしてない。
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最近は米もお洒落パッケージになってるのが気になるのだが、これは観光客/在タイ外国人向けかもしれない。少量だし。
水色×金の組み合わせはお上手。
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下の、手前に出ている商品は折れた米のパックなので安いのだけれども、3種の色違いと真空パックの良さをうまくパッケージした例。
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そもそもスーパーマーケットでお米を買う人というのもやや希少かも。外食文化が根付いているのでキッチンなしで生活している人も多い。おかずは市場で買い、主食のお米は家で炊く場合でも、結局市場でお米を買うのでわざわざスーパーマーケットでは買わないだろう。
そのためかスーパーで見るのはこうした少量かオーガニック米、ワイルドライスや雑穀入りが主流。

お洒落化しているわけではないが、ここ数年急速に増え、変化しているのがペットボトル入りの茶飲料。
ずらり。
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日本と違うのはフレーバーティーやハーブティーが多いこと。なので、お茶=茶色、緑茶=緑、というわけでもない。

薬草茶。かき氷のシロップと間違えて氷に掛けてしまいそうだが、それはそれで飲料として楽しめるのかもしれない。このデザインがそういう目的じゃないけど。
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緑茶飲料は日本の影響が強く、日本風が多いのが特徴。とはいえ、やはりペットボトル入り茶飲料=甘い、は基本なので、このように「富士」などと日本アピールをした緑茶であっても甘い。お気を付けあそばせ。

よく見ると上にも富士山、商品名の縦帯の下にも富士山、で、どっちか一つにしてくれないか。日本人からすると富士山は一つ、である。
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ほうじ茶も出ていた(無糖だ!)。しかしこの文字パーツの組み合わせはどうしたことだろう。文字のはね、とめ、を構成した原弘のポスター(「日本タイポグラフィ展」)見たわけじゃない、はず、だ。
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国内外のパッケージでいつも気になって見てしまう「牛キャラ」。
世界的に牛乳、乳製品はほぼどこでも手に入るのだけれども、酪農国以外は実際に牛見たことない人が描いてるとしか思えないもの多々。タイもまたしかり。
以下、タイでポピュラーなミルクタブレットの牛。

まともそうに見えるのだけれどなんか違う。
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絶対見た事ない。

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まあ、牛キャラ、熊キャラとか、象キャラってのはそういうものですが。
言わせていただきますと、、、、実際見て来いや!
絶対キャラクターになんかしたくなくなるから。
(人間より大きい動物まで愛玩物として見ようとする文化は、私、好きじゃないんで)

以下、気になったものをランダムに。

トイレ洗剤。トイレはね、幽霊出やすいですよね。
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アルミホイルに包まれる魚の目力。
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ドーン!ころっ!
殺虫剤は強力。命がけ(人間も害虫も)。
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「奥様、今夜こそ」「やめて、もうすぐ主人が帰ってきてしまうわ」
この石鹸を使うとどんなことになってしまうのか。
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日本、富士山との関係がどうこうというより、この形で石鹸のパッケージ作ったのが偉い。
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牛キャラと並んで気になるマヨネーズパッケージ。サラダクリームやマスタードと同じ並びになってるけど、手に取りやすい真ん中辺りがデフォルト。硬質プラスチックかガラス瓶入り。日本の柔らかいポリエチレン系も奮闘中。コンビニでは給食で出て来るマーガリンみたいな極小パックのマヨネーズもあった。
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抹茶フレーバー流行ってるんだけど、割とどこの国でも煎茶イメージにすり替わってしまっている。
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最後。パッケージじゃないけど、空港の優先座席。左端のピクトは多分お坊さん。
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以上です。


by dezagen | 2017-08-07 11:02 | プロダクト・パッケージ
中国四川成都で見たパッケージデザイン
本当にブログが久々でびっくりしますが、ライター渡部のほうです。

先日、中国は四川、成都に行ってきた。
中国本土に行ったのは、2010年の上海万博以来なのでなんと7年ぶり!(のはず)。

中国ではこういう傾向が、というのをまとめづらい状況は変わらず。すごいなあ、と思うものをランダムに。
(6月21日夜。朝ダッシュで書いた文章があまりにもダッシュすぎたので若干整理整頓、補足しました)

中国はプラスチック成型が自由だな、と思う。
キノコ型子供向けリキッドソープ
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歯ブラシはプラスチック成型技術の凝縮。日本でもヨーロッパでも見ない形のものが沢山あった。
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チューリップ型だからなんだ、とか、そういうことでもなく、単にかわいらしい、ということなんだろうなあ。恐らく女性用サニタリー用品。
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成型技術がどうこうという話でもないが、こんな形のボトルが昔エヴィアンだったか(?)の特別バージョンであったような気が。ちなみに中は豆菓子。
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中国本土のキラキラホログラム箔大好き、は相変わらず。ライオン歯磨きもピカピカ。
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生理用ナプキンがダイレクト過ぎて直視できない。
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洗剤製品はローカル色の出やすいところ。
食器洗剤にショウガの香り、というのが定着していた。
刺身醤油皿をこれで洗うと、ショウガの香りが残って薬味要らず!ってことはないよな。
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「雕牌」洗剤シリーズは(昔風な言い方だけど)ヘタウマなイラストを起用。なぜこうなったのか、ターゲットが誰なのかよく分からない。
公式サイトを見ても商品群がよく分からないが、「雕牌」で調べるとこのイラストのバリエーションが多々。
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日本ではあまり見ないので害虫がコロリと死んでるイラストを見ると「強力なんだな」と思う。
他の害虫害獣を殺しながら生きる、人間は悪い生物です。
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油性ボールペン。中国はまだ替え芯文化健在。エコロジー的に正しい。だが、ホルダーの数もそれだけ揃えてどうする。
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狙ったところに書けます。というようなものでもないと思う、鉛筆って。
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今回行った成都、つまり中国四川省は火鍋が名物。火鍋の素はほぼ脂なので、固形で売られている。
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名物なのでギネスに挑戦、的な。とはいえ、こんなでっかい鍋で食べているわけではない。この鍋サイズでは周りにいる人間を煮る地獄絵である。おお、怖。
しかも縦横無視のディスプレーにされてイワシかと思った。
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あまりの太さに箱なしのラップ類か巻いてあるゴミ袋かと思ったら麺だった。
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中国伝統切り絵をアレンジしたオシャレパッケージ。こういうのだけだったらある意味理想だと思うのだが、そうもいかない。
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ゼリーのようなお菓子のパッケージ。突然オシャレっぽいなー、と思わず買ってみようかと思ったが、上のほうの文字だけパッケージがポエム過ぎて萎える。
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しかも美味しすぎて口からヨダレが出ちゃうらしい。
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茶飲料の種類も多い。フレーバーはほぼ緑茶、ジャスミンティー、紅茶で砂糖もしくは果物フレーバー入り(無糖がほとんどない)。

農夫山泉というブランドは、テキスタイルパターンのようなイラストがパッケージ賞など取っているのだが、
http://www.nongfuspring.com/index.php/product/lists/category/133
オシャレパッケージと韓国アイドルを秤に掛けて、韓国アイドルのほうが勝ったようだ。
パッケージにアイドルの写真を載せてしまう、のはパッケージデザイナーに取ってはヘコむところだが、消費者的にはアイドルのほうが訴求力がある、というのは事実ではある。
(BIGBANGのメンバーは大麻摂取で話題になってましたが、とりあえずいいのかな)
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フレーバーの種類は少ないけれど、ボトルの形は様々ある。壺っぽいこちらも上の茶πと同じ農夫山泉ブランドの製品。
http://www.nongfuspring.com/index.php/product/lists/category/127
白いボトルは紅茶のミルクティー。黒は抹茶ミルクで「ほんのり海苔味」だそうだ。
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「茶ea」という商品名はどう読むのだ、とよーく写真を見てみたら、茶の文字の中の部位を無理矢理「T」に読ませているのだった。無理がある。どう見ても無理がある。せめて、漢字のはねをなくして欲しい。
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中国本土でのグリコの頑張りは素晴らしい。お菓子業界は、本土で元々あるブランドに加え、台湾系の旺旺、韓国のオリオンなどが入っており、なかなか激しい競合状態。日本のブランドではグリコのポッキー、プリッツ類、不二家の飴などが定着している様子。
中国グリコのポッキー全種類買ってくる予定だったが、あまりの種類の多さに諦める。
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乾燥キノコ類。ボタニカル画風な、きれいなパッケージだなーと思いつつ、料理をするおばさんあたりが主力ターゲットだと思われる乾燥キノコ(食材)にこのオシャレさはどう訴求してるのか。
中国人の大学院生が「ギフト用かも」と言っていたが、確かに干し椎茸やキヌガサダケなど高級干しキノコ類は贈答品に使われることもあるし、干しキノコで58元(約1000円)は高い、とはいえそれはどちらかというと年配向けの贈答品。
この「老人头菌(老人頭菌)」は日本ではモミタケというそうな。中国では野生の老人头菌は漢方にも用いられるものだそう、だが…。
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タイ米。セクシーお姉さんが田んぼを耕してまーす。
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地味ながら、今回一番衝撃を受けてしまったパッケージ。猫の股の開きっぷりが大胆すぎて。
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漢字の文字の形といい、中の個包装ピーナツの絵といい、カッコ良さでは断トツ、これは買い!と思ったのだが、どう見てもマズそうで、買いたいけどマズそう、のジレンマを30分続けた後、結果買わなかったピーナツ入り牛乳味ヌガー。
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とりあえず、以上です。

by dezagen | 2017-06-21 08:02 | プロダクト・パッケージ
プライベートブランド考6 イギリスのスーパーマーケットを見て。小売店の社会的責任とは何か
ライター渡部のほうです。

GWは4泊5日でロンドン+パリへ。
ずっとスーパーマーケットでパッケージを見て来て、ここ2年ほどはロンドンとパリ、つまりはイギリスとフランスのスーパーマーケットとその商品、を中心に見るようになってきた。

今後スーパーマーケットで売られる一般的な食品、日用品のパッケージはどうなっていくのか、を見る上では、やはりイギリスが先端を行っていると思う。フランスは、イギリスに比べれば保守的だが、突如モノプリのような大胆なプライベートブランドの展開をすることもあり、なかなか見逃せない。
(これにドイツを加えれば、もう少し多角的に見れるとは思っているが、ドイツはドイツでどの都市を見るか、難しいところではある。さておき。)

今回のロンドンでは以前にも取材をさせてもらったP&W http://www.p-and-w.com

P&Wはイギリスで最大のスーパーマーケットチェーン、テスコのプライベートブランドのアートディレクションを手がけている。
さらに、私に取って非常にラッキーな事に、日本人の森田亜紀子さんがお勤めなので、英語だけの会話でこぼしてしまう情報をフォローしてもらえる。だけではなく、日本とイギリスをどちらも知っている人と話していると、商品やデザインの話だけではなく、社会的背景など様々な事を比較しやすい。

今回も取材の後、森田さんともろもろな事を話していた中で、森田さん曰く「英国の小売店はモノを売る以上に、社会的責任を担う企業として様々な活動をしている」というところが気になった。
メーカーの社会的責任はよく聞く話だが、それに比較して小売店の社会的責任はあまり語られることが少ない。

日本の小売店のIR情報、CSR情報を見ると、皆それなりに社会貢献をしているのは分かる。地域貢献などは恐らくイギリスともそれほど変わらないのではないだろうか。とはいえ、一消費者として店舗に行った時に、それが実践されている感覚に薄い。
社会貢献という言葉も幅広いので取りようだが、私のようにプライベートブランドを見ている者の視点からすると、メーカーとは異なり消費者と直接対面する小売店ならではの商品開発力が欲しい。これはマーケティング戦略とも言えるが、各店舗を利用する消費者が必要としているモノを揃え、既存でなければ作り、棚で見やすく消費者を誘導させる事。また、パッケージの表示も(できれば統一し)分かりやすくすることで、ナショナルブランド、プライベートブランドに限らず、消費者が商品をきちんと比較できること。

消費者が欲しいものは、価格の安さだけではない。
例えばオーガニック商品。すでに20年以上も前の事になるのではないだろうか。私がイギリスに住んでいた頃、スーパーマーケットに「オーガニック」だけで1つの棚ができていた。オーガニック食品(他)は専門店や市場に行かないと手に入らない、という状況だったのが、スーパーマーケットで手軽に手に入るようになったわけだ。
これも、消費者に対する社会的貢献と言えるだろう。

イギリスで今は、オーガニックは当たり前になってきていて、むしろアレルギーや、フードマイレージを考えた商品開発だろう。
むろん、こうした特化商品も専門店に行けば買える。オンラインで注文もできる。だが、普段買い物をする店にあれば、消費者が楽であることは言うまでもない。

アレルギー対策として、現在どこのスーパーマーケットでもfreefrom(アレルギー物質がない)商品群を揃え、プライベートブランドの1つとしてシリーズ化し、専用の棚がある。

これはテスコの例。
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紫のカラーバーの着いたパッケージはテスコのオリジナル商品。
freefrom商品をまとめた棚なので、ナショナルブランドの商品も揃う。

ただ、このfreefrom商品は、まだ開発途上だと私自身は考えている。テスコのfreefromはグルテン、小麦、乳、卵を使っていない物となっている。
実際に食品アレルギー物質と指定されているものは何かと言えば、こちらは日本の例だが、消費者庁の資料によれば
http://www.caa.go.jp/foods/pdf/food_index_8_161222_0001.pdf
卵、乳、小麦、落花生、えび、そ ば、かに
いくら、キウイフルーツ、くるみ、 大豆、カシューナッツ、バナナ、 やまいも、もも、りんご、さば、ご ま、さけ、いか、鶏肉、ゼラチン、 豚肉、オレンジ、牛肉、あわび、 まつたけ

イギリスの例では
https://www.food.gov.uk/science/allergy-intolerance
celerycereals that contain gluten (including wheat, rye, barley and oats)crustaceans (including prawns, crabs and lobsters)eggsfish
lupin (lupins are common garden plants, and the seeds from some varieties are sometimes used to make flour)milkmolluscs (including mussels and oysters)mustardtree nuts – such as almonds, hazelnuts, walnuts, brazil nuts, cashews, pecans, pistachios and macadamia nutspeanutssesame seedssoybeanssulphur dioxide and sulphites (preservatives that are used in some foods and drinks)

と、とんでもなく多い。
これらすべてのfreefromを作るのは難しいが、グルテン、小麦、乳、卵だけではなく、もう少し幅のある「○○フリー」商品群の開発、及び、それが分かりやすい棚、が求められる。

イギリスで食べたサンドイッチの原材料は、アレルゲンには太字が使われ、分かりやすくなっていた。
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サンドイッチなど、調理済み食品は特にプライベートブランドの力量が発揮されるところ。
イギリスもまだ足りていないと感じるが、日本はさらにここにもう少し配慮があるといいと思う。
日本はコンビニエンスストアのシステムがうまくできているので、一度導入すれば、かなり流通するのではないかと思う。

小売店の社会的貢献として、地域で健康推進イベントなどを行うのもいいが、もっと店舗での努力が欲しいところだ。
P&Wの代表の1人、Adrian Whiteford(エイドリアン・ホワイトフォード)氏は、こうした食品表示に対しての危惧を、普段の会話だけでなく文章化して訴えている。その話はまた別の機会に書こうと思う。


by dezagen | 2017-05-10 03:11 | プロダクト・パッケージ
プライベートブランド考5

ライター渡部のほうです。
プライベートブランドに関する雑記。その5。
プライベートブランドだけでなくナショナルブランドも合わせ、どんな商品パッケージが安そうに見え、高そうに見えるのか、を考えてみる。

この前「プライベートブランド考4」では、
そっけないデザインが安そうに見え、複雑で凝ったデザインは高そうに見える、とも言えるが、かならずしもそうではない
と書いた。

実際そっけなく安そうに見えて本当に安いものは多い。
例えば、イギリスのチェーン店ではない西アジア系(インド/パキスタン系、と書きたいのだけれど、この国を2つ一緒にしていいのか良く分からないので、とりあえず西アジア系、としておく)スーパーマーケット(大きな個人商店、と言えばいいだろうか)で見つけた1リットルの食器用洗剤。
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ラベルのLIQUIDの下に「£1.49」とすでに印刷されている。
一般的な食器用洗剤だと1リットルサイズはなかなかないのだが、383mlで£1.00以上、が普通なので、値段が安いのはすぐ分かる。
さらに真ん中のボトル上部がひしゃげているのから分かるように、ボトルもベコベコである。
液体が毒々しい割には、ボトル素材は透明で色素も入れず、極力安く作ったボトルに見える。
全身これ「安い」の例。

次にそっけないデザインの例。モツァレラチーズ。
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表にメーカー名も何もなく「MOZZARELLA」の文字、のみ。入っているのは白いプラスチックの袋で、上下をシーリングしただけの簡単な包装。
これはフランスのスーパーマーケットで見たものなので「安そうだな」と思ったのだが、€1.50の値段は意外にもナショナルブランドの中価格帯より少し安い位だった。
このパッケージで?と思うが、むしろここまでシンプルなのは、あまり量産できないもの、例えばその地域の酪農家から直接買っている、とか、そんな理由があるのかもしれない。モツァレラチーズとしては普通に真ん中の価格なので、どういう事なのか実は分からなかった。

これで、€5.00以上だったら、希少品の高級品なのだろうな、とすぐ納得してしまうだろう。
高級食材を扱う専門店であれば、素人が作ったのかな?というパッケージ、あるいは何も書かれていない透明な袋に入っている、などはよくある。

シンプルさを高級感に繋げているプライベートブランドもある。
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イギリス、ウエイトローズのピクルス類の棚。
左側の紙ラベルが巻いてあるものはessential Waitroseという低価格帯のもの。真ん中の透明なボトルに直接文字だけが印刷されているものは中価格帯のもの。ウエイトローズの中価格帯のものすべてがそうではないが、これはパッケージデザインの要素を極力減らすことで、中身を重視させる。
ウエイトローズというスーパーマーケットは高級食品だけを扱う店というわけではないが、比較的所得の高い顧客が多いのでこうしたデザインも成り立つのだろう。


by dezagen | 2017-03-11 19:58 | プロダクト・パッケージ
プライベートブランド考4
ライター渡部のほうです。

プライベートブランドにおける「安さ」感というのはどのように演出されるのか、考えてみる。
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これは、イギリスのセインズブリーズのジャファケーキ。
日本であんまり馴染みのないお菓子だが、クッキーみたいなケーキみたいな生地にオレンジジャムが乗り、その上にチョコレートコーティングされているもの。
左がSainsbury's Basicsという一番安いライン。
現在の価格を調べてみると
Sainsbury's Jaffa Cakes, Basics 135g £0.60  (£0.44/100g)
右は中間価格帯ラインで、
Sainsbury's Jaffa Cakes x12 135g £0.75   (£0.56/100g)
(写真には映っていないが、ナショナルブランドと比較すると、McVitie's Jaffa Cakes x12 141g  £1.25 (£0.89/100g))

調べていたら、様々なジャファケーキの価格比較ページが出てきたので参考まで。2014年のもの。
http://www.thevalueclub.co.uk/2014/10/today-i-did-buy-in-of-jaffa-cakes-sold.html

Basicsと中間価格帯(プレミアムラインのJaffa Cakeはなかった)では、印刷は実際にはどちらも4色を使っていると思うが、Basicsは白地が多くジャファケーキのイラストも外観だけで「そっけない」感じ。中間価格帯のものは下地にオレンジ色を敷き、ジャファケーキは中が分かる切り口があり、写真を使っている。

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こちらはフランス、モノプリのクリームクレンザー。2016年。
左側の黄色いボトルが Monoprix P'tit Prix という低価格帯。 750 m 1,00 €
隣の緑のものが Monoprix の中価格帯 ブリーチ入り 750 m 1,13 €
真ん中の白いボトルはナショナルブランドの Cif 750 m 2,27 €、隣の緑はCif ブリーチ入り 750 m 3,00 €
と表示されている。

モノプリの低価格帯はすべて、ベージュの地色にオレンジの手書き風文字+イラスト、で統一され、いかにも印刷費もコストも削減しました、という感じがする。中価格帯は文字を特徴的に使い、強い印象があるが、低価格帯のものと同じボトルを使い、特別容器を使わずにコストを削減していることが分かる。
一方、ナショナルブランドのcifはオリジナルの容器(どこから見ても左右非対称な、作りにくそうなボトル)を使い、ラベルもグラデーションを多用したイラストだ。

スーパーマーケットという場では、そっけないデザインが安そうに見え、複雑で凝ったデザインは高そうに見える、とも言えるが、かならずしもそうではない、というのを次のブログで書こうと思う。

前のブログで取りあげたテスコの紅茶も、このセインズブリーズ、モノプリも、価格帯が違うラインで、同じ会社とは思えないほど異なるデザインを起用している。それぞれの対象が異なるためである。仮に同じ消費者であっても、その時の金銭感覚や、自分用なのかお客様向けなのか、などで異なるだろうが。

実際に商品を買う時は、パッケージデザインと価格だけで選ぶのではなく、中の品質、使い心地、食品ならその味、など様々な要因から結果が導き出されるのだが、パッケージと価格のバリエーションは、スーパーマーケットという場の中にある商品のヒエラルキーを作っている。このヒエラルキーの幅は、選択の幅であり、同じ店の中であっても消費者個人個人が「私は今、これを選ぶ=この位置にいる」という選択がより多くなるようにできている。
ラインによりデザインが異なるのは、「これを選ぶ。あれではない」という選んだ物と選ばなかった物との差異をはっきりとさせる役割がある。



by dezagen | 2017-03-11 18:20 | プロダクト・パッケージ