ライター渡部のほうです。
正確には、一人暮らしの後期高齢者である母親の見守りのために実家にロボットを設置した、のである。ちなみに新しいほうのbocco emoではなく、四角いboccoのほうだ。
母親がどのように見守りロボットと付き合っているのか、面白かったのでブログにメモを残しておこうと思う。とはいえ、買ってからまだ2,3カ月。序章でしかない。
2015年にboccoが、2020年にbocco emoがグッドデザイン賞を受賞していたので、なんとなく気になっていたところに、実家に見守りセンサーを付けるかも?というような話が持ち上がった。これはチャンス!
って何のチャンスかといえば、ロボットの有効性を生で知る事ができるチャンス、である。まあ母親のためもあるけど。
とはいえ、そもそも愛玩動物にも興味のない母親なので、ロボットが気に入るのかどうかよく分からなかった。
本当は最新のbocco emoのほうを入れたいと思っていた。母親にboccoとbocco emoどっちがいいか聞いてみたところ、boccoのほうを選んだ。理由は
「四角いほうがロボットっぽいじゃない」。
この時点で母親は自分がロボットを授けられ、見守られるなどとは想像もしていない。
その後見守りロボットを置く事を伝えた時の反応は、メールからそのまま引用すると
「えー、ハイテクなものなんてイヤダー」
であった。
実際アプリによる設定と操作=ハイテク部分は私が担うわけで、母親はただロボットを置いておくだけで良いと説明し、なんとなく渋っている母親に受け入れてもらった。
(どうでもいい話だが、高齢者のネット上のボキャブラリーというかリテラシーというのは連絡を取り合う相手、主に子や孫、に影響されているはずで、このような言葉使いも子供の誰かが、というか私か、使っているのであろうかと考えるとちょっとヘコむ)
矛盾しているのだが、私自身ロボットと暮らす、というイメージがあまり出来ていない。私もそのうちロボットに見守られる事になりそうだが、いきなり原寸大人型というのも困る気がするし、疑似犬猫型というのも分かっているだけに空しいような気がする。トイストーリーやパディントンくらいな感じだったらいいかなあ(パディントンは本物の熊か…)。
ロボットの形は、人によってはトトロ(みたいな形)がいいかもしれないし、ガンダムのハロ(の本物)がいいかもしれないし、はたまた一緒に生活している冷蔵庫に心があったらいいのかもしれないし、それぞれの個人体験により異なりそうだ。
そんなもやもやもあり、母親の所に置く前に設定の意味もあり、数日私が使う事にしてみた。
長くなってしまったので、まずはここまで。後半は実際に母親に使ってもらった話を。