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鈴木マサルとむす美のふろしき
 ライター渡部のほうです。

 テキスタイルデザイナー/東京造形大学教授の鈴木マサル先生から新商品発売イベントの案内を頂いた。
その名もずばり「鈴木マサルとむす美のふろしき」
 
 傘や靴下、最近ではカンペールの靴と鞄、といつも新しいものにチャレンジしている鈴木先生の新商品はちょっと意外な「ふろしき」。
 いつも新しいものを出してくるのだから意外というのも変だし、布1枚で勝負する世界はテキスタイルデザインの領域でおかしくはない。意外だと感じたのは、ふろしきに和風小物のイメージや連続模様のイメージがあり、鈴木先生の大胆な柄というか絵とふろしきのイメージがなかなか頭の中で想像できなかった。
 鈴木先生本人もそういった意識があったようで、facebookの告知や会場内のパンフレットに
「風呂敷=和柄という考えが固定観念のカタマリのようなものではないかと気付き、色々なふろしきがあっても良いと思い直して今回のコラボの話を進める事にしたのです」
と、気持ちの変化について書かれていた。

 傘にしても靴にしても、どんな既存のイメージがあっても鈴木先生の作品には鈴木マサル世界のパワーがいつも宿っている。スパイラルの会場に行くと、やはり色鮮やかな鈴木マサル世界が展開されていた。

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 今回コラボレーションをした「むす美」は、京都のふろしきメーカー山田繊維のブランド名であり、直営のふろしき専門店として東京・京都で展開。https://www.kyoto-musubi.com 
 インテリアライフスタイル展でブースが近かった事から繋がりが出来、コラボレーションの話が出て来たとのこと。

 むす美を運営する山田繊維の山田芳生代表取締役は、鈴木作品の魅力の1つに重色(色を重ねる事)がある、と言う。
「鈴木さんは重色を使うのがうまい。違う色のある柄とある柄を重ねる事で、重なった部分にはまた違った色が出て来る。表だけではなく裏からも刷って、その透けた色もまた重なり新しい見え方を作っています。染のテクニックと自分のデザインを理解しているからこそ生まれてくるデザインですね」
 
 この重色の魅力を特に楽しめるのは「ダブルフェイス」という作品。両面から色を刷り、そのどちらもに透け色が重なり見え方が異なる。表も裏もなく両面使える仕様だ。

ダブルフェイス、部分。
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緑と紫は表に刷られ、青い四角の部分は裏に刷られている。青が白い生地を通した淡い青になって見える。裏面からは濃い青の色の後ろに淡い緑の鳥、淡い紫が透けて見える。

 今回発表されたのは8種。以下の4シリーズにそれぞれ2種類のパターンを用意している。
「100 MUSUBI LINE(100cm角、リネン100%)」
「100アクアドロップ(100cm角、ポリエステル100%、撥水加工)」
「70アクアドロップ(70cm角、ポリエステル100%)」
「ダブルフェイス(100cm角、オーガニックコットン100%)」

 鈴木先生のパターンは、塗る面から勢い余って色が飛び出した塗り絵を思い起こさせる。元気いっぱいで、枠線にとらわれず、自分の見えるように世界を描き出す世界だ。
 なんとなくまだ元気のない今の社会で、鈴木マサルの作品からパワーをもらった感じがした。

 展覧会の情報は以下の通り。

「鈴木マサルとむす美のふろしき」
会期:2021年 3月9日(火)〜 29日(月) 
場所:MINA-TO (スパイラル1F)
MINA-TO (Spiral 1F) 11:00〜19:00 会期中無休 
※営業時間は変動する可能性があります。
最新の営業時間はスパイラルのHPをご覧下さい。

by dezagen | 2021-03-11 21:09 | 展覧会