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imperfect エシカル消費のパッケージ その3
その2からの続き)

 このように、6D が手掛けたパッケージは単に素敵なデザインを目指したのではなく、かなり重いかつ複雑なブランドコンセプトの背景を持ちながら生まれてきたものだ。
 概してエシカルな商品にはコンセプトが前面に出たパッケージが使われる事が多いが、imperfect のパッケージはそうした手法を避けている。

「フェアトレード的な取組はもちろん重要なんだけれども、買う人が押しつけがましく感じるとしたら効果的ではないですよね。例えばチョコレートの場合、海外だとマストブラザーズとか Land Chocolate、Raaka、Cox & Coとか、色々ありますけど、純粋においしいチョコレートらしくしたほうがいいんじゃないかと提案したんです」と木住野は言う。

 加えて、このパッケージが店内に並ぶ風景の一部になることも考慮した。

「気持ちのいいパステルカラーというところから始まりましたね。お店の内装が銅を使ってメタルっぽい茶色を基調にしていて、その中で並びのいい色を考えたんです。
内装はシャープな感じなので、その中でパッケージは紙の素材感を出して、色もやさしいものにしたわけです。チョコレートとナッツのパッケージの上は絞って留めてあるのですが、そのくしゃっとした感じは紙の素材感が伝わると思います」

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・包装紙という選択

 パッケージの文字が上下逆になっていたり、文章が途中で折れていたりするのはなぜなのだろうか。

「大きく分けてチョコレート、グレーズドナッツ、チョコレートボール、コーヒー、と4種類のパッケージがあるのですが、それぞれに決まった袋があるわけではなくて、1枚の包装紙から出来ているんです」

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 パッケージを開けてみるとそれぞれ折り方を変えた1枚の紙であることが分かる。中はチョコレートとチョコレートボールはボール紙で出来た箱、グレーズドナッツとコーヒーはスタンディングパウチの袋、になっており、シンボルマークが箱に印刷、袋にシール貼りされただけの簡素なもの。店内のスタッフが糊を付けて貼ったり、折ったりしながら包装しているのだという。
 言われてよくよく見てみると、店内にある包装されたパッケージはちょっとずつ絞り方やテープの付け方が違っていたりする。工場で均一にびしっと作られたパッケージよりも、こうした少しの手作り感は「不完全」を意味するブランドネームimperfectとも符合する。

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写真 撮影 藤本伸吾
その4に続く)

by dezagen | 2019-11-18 11:53 | プロダクト・パッケージ