ライター渡部のほうです。
あー、寒い寒い。東京も寒いですが、ストックホルムは更に寒い。
というわけで、スウェーデンのストックホルムにいます。
北欧デザインの本を出しておきながら、その後しばらく来てなかったんで、というか、来てなさ過ぎで多分10年ぶりくらいのストックホルムなんじゃないでしょうか。
パッケージもネットで見れば分かる時代になりましたが、実際どうなの?というのを確かめに来たわけです。
が、変わってないものは変わってないなー、という感じ。

昔っからあるクネッケブロート(乾パン)。よく見ると企業ロゴの入れ方とか変わってる(はず。自宅PCに入ってる過去の写真と比べないと分からない)んですが、ほぼ不変。

クネッケブロートコーナー。もちろん普通の(?)パンもあるし、昨今はイタリア風だったりフランス風だったりのパンも一般的ですが、さすがスウェーデンの伝統的主食。どこへ行ってもこのコーナーは大きい。大きいスーパーに行くともっとこのコーナーが広い。
変わってないと言えば、チョコレートメーカークロエッタの代表的な商品、KEX。チョコレートカバーされたウエハースです。

これも少し文字が立体的になったりしてますが、基本の色、文字などはほとんど変わってません。いつからあるのか、今度調べてみたいです。
このチューブ式容器も不変。写真ではぶら下がってるのがチーズペースト(クネッケブロートなどに塗る)、棚に置いてあるのが魚卵ペーストですが、マヨネーズなどもこの方式がまだまだ一般的。
ちょっと分かりにくいですが、フィルムに充填して両端を留めるタイプのパッケージ。レバーペーストとか、マヨネーズ和えなものとか、このパッケージもいろんな食品に使われています。
缶詰には偉い人の肖像、っていいなあ。

国王が魚の缶詰でいいのか分かりませんが。
「変わってなくて良かった」と思ってしまうのが中高年の危ういところなので、変わったところというか、他にも目立ったところをランダムに。

sillはニシン(の酢漬け)。マリネ液の違いが色々。この魚はかわいいな。概して、スウェーデンのパッケージに使われるイラストは、「イラストです」と単体で出すとそんなに面白くないんだけれど、パターン化させるとものすごく上手い。しかもそれを色バリエーション着ける時とか、すごい上手い。テキスタイル感覚というか。

自分の趣味じゃないけど、チョコレートのパッケージ。これはこれでアリだと思う。テキスタイル的なパターンイラストレーション使い、という意味において。
これはパターンとはちょっと違うけど、色のバリエーションの付け方がとてもいい。穀物シリーズ。もともと小麦粉とか粉もののパッケージに使われていたイラストを、近年人気の高い豆類などの穀物にも応用。

全部乳製品。牛乳からヨーグルト、クリームまで。ものすごい種類の多さ。以前からオーガニックなどで種類が増えてきてましたが、最近は豆乳やアーモンドミルクなどのラクトースフリーも増えて、収まりきらないんじゃないかと思うほど。牛乳を選ぶ時に重要な、フルファット(3.8%くらい)、ハーフ、無脂肪、の差、オーガニック、という種類が色別、マーク別で分かりやすくなっています。

北欧のヨーグルトfilの種類に入ると思いますが、お腹によい、という「ONAKA」。昔からあるけど(一度市場から消えたような気もする)デザインが洗練された、と思ったけど「穏」の筆文字がなんともね、ここら辺がスウェーデンはすべてがオシャレだと思うと、そうでもない、というトリッキーな、かつ、愛すべきところ。

こちらはチーズ。元々円筒形で作られたチーズを三角に切り取ったものをパックして売っています。段々種類が増えてきたせいか、上下上下で組み合わせるディスプレーが増えました。

今回、来て、実際に見て良かった、と思ったのがcoop。
上の写真はcoopのプライベートブランドの「サラダ用チーズ(多分フェタチーズのような固いチーズだと思う)」上のsillもそうなんですが、プライベートブランドのパッケージが全般的に上手かった。
スウェーデンの大手スーパーマーケットチェーンだと、他にHemkop(oの上に‥ウムラウト)やicaなどがあり、一応今回3店舗とも行きましたが、coopが一番きれいにまとまりがあった、という印象。地元民に聞くと、全体のショップの作りも、商品が見つけやすい、とのこと。

こちらもcoopの商品。赤ちゃん用お尻拭き。a(上に‥ウムラウト)は自然や身体に優しいシリーズだったと記憶。上の段の、見えにくいですが左側、鯨柄もcoopの商品の中クラス商品。右側Xtraは格安版シリーズ。Xtraのシリーズはデザイン統一されてますが、割と投げやりな感じではある(笑)。

上段がcoopのスープブロス。下はクノールの固形スープの素です。仔牛がけなげで使いづらい。。それにしてもヨーロッパで展開されているクノールの動物柄はどんどん、抽象的に、さらに寂しげな絵に変わっている。

リンゴ。だまし絵的な。

これ、スウェーデンに昔からある「醤油」らしいのですが、私からすると醤油の味ではない何か。数十年市場にあるということは固定ファンがいるのでしょう。この女性の着てる服はなんだろなー、着物なのかなー。

日本からやってきたカップヌードル。ヨーロッパ版(これは文字が北欧版)はエコカップに変わってました。

突然ドラッグストアものですが、スウェーデンに昔からあるハンドクリーム、というか、オロナインみたいなものです。このあっわい黄色を持って来るところは、スウェーデンっぽい。これも全然デザイン変わってない。
最後。いくら協力なボンドでもキリンの耳は着けないと思う。
今回のストックホルムパッケージレポートは以上。
これから飛行機移動で焦って書いたんで、誤字脱字あるかと思いますが。