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台湾で田部井美奈個展「PANTIE and OTHERS つまんでひらいて」を見る
ライター渡部のほうです。

現在、台湾中部の都市、台中のギャラリー綠光+marute (uは上に‥のウムラウト)にて、グラフィックデザイナー田部井美奈氏の個展「PANTIE and OTHERS つまんでひらいて」が開かれている。

田部井美奈氏のウェブサイト

ギャラリー綠光+marute 

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こちらはDM。少し版ズレさせてレトロな感覚もあるいい感じの味わい。

そもそもこの綠光+marute、どういう場所なのかというと、香川県高松市の書店 BOOKMARUTE  http://book-marute.com を営み、イベントを行っている小笠原哲也氏と、台中で古い建築の再生プロジェクトを行っている木村一心氏 https://www.isshin-taiwan.com により運営されているギャラリー。これまでも数多くの日本人アーティスト(写真家、イラストレーター、デザイナーなど含む)を紹介してきている。

小笠原氏が運営に関わるせとうちアートブックフェアに田部井氏が出展したことをきっかけに、この個展の企画に繋がったのだという。
テーマになっている「PANTIE and OTHERS」のPANTIEは、アートブックフェアで出展した際に作ったzineの名前。その他の作品も、という意味で「PANTIE and OTHERS つまんでひらいて」なのだが、ちょっとどきっとする展覧会名だ。

こちらが古い家を改造したギャラリーの外観。
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ちょうどオープニングのトークが始まったところ。ギャラリーの外にまで来場者が溢れている。
むしろ来場者に「どうして来たの?」「どうやって知ったの?」など聞いてみたかったが、来場者があまりにも熱心に田部井氏の話を聞いていて、そんなことを聞ける雰囲気ではなかった。いずれ、台湾における日本のデザインの受容性について調べてみたいとも思う。

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中に入ったところ。
展示の様子はこんな感じ。
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大判で出した写真は、田部井氏の事務所で撮影したもの。過去の仕事、作品など、
「すべては持って来れないので、お部屋をそのまま持ってきたような感じで見てもらえばと思い、写真を使っています」と田部井氏。
紙の質感や手触り感を伝えるため、左側はいくつか拡大した作品の写真を飾っている。

こちら(下)は別のお部屋。
「直線や円など、定規で書いたような線でどんな表情が作れるか、試している」とのこと。
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田部井氏のデザインは、ブックデザインやポスター、ロゴなどでは、対象物のイメージをさらっと仕上げているように見える。だが、そこで使われる、パターンや色はこうした自由作品を作りながら積み重ねているものなのだと感じた。

PANTIE他、今回の個展に合わせて作った作品やポストカードにもなるポスターなど印刷物も気になるところ。
最初の写真のDMは東京用のものをgraphicで、台湾で配布するものをレトロ印刷の台湾支店で刷ったもの。
作品集(写真下の2枚)はサンエムカラー。
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切り取るとポストカードにもなるポスター(下)は、PAPIE LABO.
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展示用ポスターと写真の出力はショウエイによるもの。
紙モノそれぞれの印刷の表情が異なっているのも楽しかった。
(写真上から5〜9枚目は田部井美奈氏提供。1〜4枚目は渡部撮影)

展示は11月6日まで。この時期、台中に行く機会のある方は是非(同、ギャラリーでユトレヒト http://utrecht.jp の出張販売もあり。また周辺エリアも新旧入り交じる面白いエリアなのでお奨め)。
木曜日から月曜日までの、14:00〜19:00
火曜日と水曜日はお休みなのでお気を付け下さい。


by dezagen | 2017-10-24 14:30 | 展覧会