流浪の大学教員、たまにライター、渡部千春のほうです。
だって、パンフレットは280ページの分厚さ、インデックスに出ている展示数は合計273件。
えー!?
パンフレットの始めに地図があるのだが、見出しが「WHERE TO START」。赤字で示されたメインの場所だけでも10カ所ある。正に「どっから始めるの?」だ。
というわけで、LDFをカバーすることなど到底できないので、LDFのレポートはあくまで表面を撫でた感じであることを最初にお伝えしておきます。
ごめんなさい。
さておき。
今回のLDFのテーマはネオン、だそう。ロンドンの都会ならではの美しさを表しているとのこと。
展示のグラフィックを手掛けているのはペンタゴン。シンボル的なこちらのネオンは、ドメニク・リッパ作。
博物館の中での企画展示や単体の展示物が27件。単体の展示物は博物館の通常展示の中に紛れていて、探しながら歩いて行くと博物館全体も見れる、というのがV&A恒例の方式。V&Aの建物自体が複雑な作りなので、宝探しゲームみたいで楽しい。
私が面白いと思ったのはこちら。


Lubna Chowdharyの1000個に及ぶ陶作品群 Metropolis。
展示会場は博物館の伝統的な陶芸のコーナーだ。その中に、手のひらサイズで作られた、家電やギターやパソコンなどなど、現代の生活用品が並ぶ。これらも100年経つと「古典的」と捉えられるのだろう。
会場ではChowdharyさん、本人が作品の説明をしていた。過去20年余りに亘って作られたもので、自分ではあまり意識していないが、その時々の彼女の生活に意味を持つものが作られている、と母親が気付いた、とか。
こちらはFlynn TalbotのReflection Room。
説明なしでも圧倒的な力強さ。
V&Aでは他にプライウッドの展覧会やピンクフロイド展などを開催中。