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2016年にいただいた年賀状から
編集宮後です。
今年もよろしく御願いいたします。

2016年最初の記事は、皆様からいただいた年賀状をご紹介しようと思います。
加工がおもしろかったものを中心に、差出人ご本人から許可をいただき、掲載いたします。

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「かみの工作所」の年賀状から。折れ目にそって年賀状を折ると、立体的な富士山が立ち上がるというもの(冨士山だけでなく、鷹の箔押しや折ると茄子になる仕掛けもあり、「一冨士二鷹三茄子」になるのだそうです)。氷を置いたり、水につけたりすると写真のように色がにじみ出てきます。原田祐馬さん率いるUMA / design farmのデザイン。昨年、かみの工作所から発売された「CMY / POT」(色がしみ出してくる植木鉢カバー)の原理を使用しているそうです。


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BULLETの小玉文さんの年賀状。申年(猿)ということで、バナナのモチーフに。バナナの皮をむくように、気持ちよく剥がせる加工がすごい!と思って、小玉さんにうかがったところ、3枚の紙を貼り合わせているのだとか。コスモテックさんのブログに加工の詳細が記載されているそうなので、ぜひご覧ください。


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大阪と東京に拠点を持つデザイン事務所、SAFARIの年賀状。透明ビニール袋の中に、折りたたんだポスター状のメッセージが入っています。「薄紙を使ったプロダクトの企画開発を行っているので、今年もお世話になりますと感謝の意を込めて薄紙を使用しました。薄紙の特徴を生かしたく、裏から透けた状態で文字が読めるようにデザインしました」(SAFARIの古川さん)。用紙は、オーク超軽量印刷用紙 25g/㎡(A判・13.8kg)だそうです。


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デザイナーの高橋倫代さんからの年賀状。「おめでたいアイテムを散らしつつ、とにかく明るく元気に! と思いながら制作しました」とのこと。チャック付きの透明袋に入っているので、封を開けなくても中が見えるのがポイント(写真では省略していますが、メッセージカードがはさまれていました)。読み手のことを考えた親切設計です。


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書体メーカーMonotypeからのクリスマスカード。メッセージ部分はレーザーカットで穴があいていて、下から金色の紙地が透けて見えるようになっています。カードをめくったときに穴に気づき、「おっ!」と思うしかけですね。レーザーカットは断面が焼けてうっすら茶色くなることがあるのですが、裏が金だとあまり気にならないことも発見でした。


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こちらは年賀状自体のデザインではないですが、切手の貼り方が素敵だった例。動物シリーズの切手は背景色がそろっているので、こうして並べて貼るととてもきれい。差出人はデザイナーの方ですが、切手の配色にも気を配っているのが伝わってきます。


「デザイナーからの年賀状を見たい!」という方は、1月21日から竹尾見本帖本店で開催される「クリエイター100人からの年賀状」展vol.11をどうぞ。年賀状100点の実物が展示されるので、質感や素材感を間近で確かめることができます。おすすめです。

「クリエイター100人からの年賀状」展vol.11
2016年1月21日(木)〜2月26日(金) 土日祝休み
https://www.takeo.co.jp/exhibition/mihoncho/detail/20160121.html
by dezagen | 2016-01-08 07:38 | グラフィック | Comments(0)
『これ、誰がデザインしたの? 続(2)』
渡部千春著、デザインの現場編集部編
美術出版社刊
04年以降の連載記事をまとめた2冊目の書籍。連載で紹介したアイテムのほか、名作ロゴやパッケージ、デザインケータイなどを紹介。
 
これ、誰が書いているの?
 
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