ライター渡部のほうです。
マケドニアの街の話の続きです。
そもそもマケドニアの首都スコピエの街巡りの目的の一つは
「50年前に作られた丹下健三の都市計画、その後を見ること」
だったのですが、なかなかこれが難しかった。
なんでかというと、そもそものマスタープランがほとんど実現されなかった。のがまず一つ。
他に、作られたが後のメンテナンスがほとんどなされていない、マスタープランにも入っていた大型施設の建築物の前や後ろにここ数年で新しい建造物ができ、大型施設そのものを見ることが難しい(オペラハウスとか)など。
かろうじて、丹下健三が設計したという中央駅は残っておりました。
が、
ん?

少し引いたところから見た駅。

全然中央駅って感じがしない!そもそもどこが入口か、分からない。。
中が、改装中らしいのですが、改装中というより廃墟っぽい

このエレベーターもわざとむき出しなのか、壁を取っ払ったのか、よく分からず。

駅っぽいといえば、チケット売り場ですが、こんなに暗い。怖い。

上に上がると、よかった、開放感。

でもあんまり使われてない様子。多くの人は電車よりバスを利用するそうで、この駅と繋がっているバスターミナルは(比較的)きれいで、人もたくさんおりました。
高架下はかっこよかった。

1965年、マスタープランを作っていた時の丹下健三って、代々木体育館が出来たすぐ後ですが、漫画だとオノマトペで「ぐおおおお」と書き入れたくなるような勢いがあります。
(日経アーキテクチュアの宮沢さんに是非書いて欲しい。
参照
http://business.nikkeibp.co.jp/article/person/20130910/253209/?rt=nocnt )
それが高架下に発揮されているというのもなかなか地味な話ですが。
高架下。使われてない様子の郵便局(だったと思う、確か)。

ガラス越しに撮影。
使われているんだか、使われてないんだか、よく分からない建物を沢山、見た、というのがスコピエのざっくりした感想です。