あまりにブログを書くのが久々すぎて、書き方を忘れてしまいました。ライターの渡部千春です。
マケドニアの街について、書くのが中断しておりました。
その続き。
どうもマケドニアにいる間、メモを全く残さなかったようで、脳内メモと書籍資料だけで書いているのですけど。。
スコピエの街中にある「学生寮 」に行きましょう、と言われて、行ったところがこちらの建物群。Goce Delcev Student Dormitory。
竣工年は1969〜1975と、資料により異なるのですが、1000人以上を収容する学生寮なので、順次作っては使用ということかな。
今回は、建築家のGeorgi Konstantinovski ゲオルギ・コンスタンティノフスキ教授ご自身が案内してくれるという、贅沢さ。
同行者の青野尚子さんのブログ
http://www.pen-online.jp/blog/n-aono/1436978753/ にも書かれているので、内容ダブってるけど。
ここは、解説してもらった中で1番印象に残ったところ。階段の手すりが手前は低く、上に行くに従って高くなっている、というもの。階段を上り始めは少し前屈みになるので、ちょっと低いほうがいい、ということですね。
実際、今の人間工学とかもろもろから考えて、本当にそれがいいのか分からないけれども、60年代、様々な生活様式を試行錯誤していたんだなと思います。
棟と棟を繋ぐ、空中廊下のある6階。
Goce Delcev Student Dormitoryで検索すると「地獄のような住環境」と、カビだらけ、雨漏りだらけの散々な資料が出て来るかと思うのですが(というか、自分で検索してそういうのばっかり出てきた)、実はやっとこの建物、50年ぶり、つまり出来てから初めて、の改装を行っています。
自分の写真を好んで出したいわけでもないけど、トイレ新しいよ、というアピール。
改装中なので、男子トイレも拝見。それにしてもこんなに開放的でいいんでしょうか、男子。
基本的な建物の構造や、壁の仕切は変えず、コンクリ壁を磨きなおし、ペンキを塗り直し、床を剥がして磨き直し、キッチンを入れ替え、と、新品同様。これから入る人は幸せです。
昔の名残。鍵(他)入れ。棟の入口の受付にあります。
こういういい感じのディテールは残して欲しいですが。
改装に入っているのは、確か6棟(記録なし)のうちのまだ1棟なので、全体の建物はまだまだ、だそう。
1階にあるカフェで管理のおじさんと少し喋ってたんですが、「電話は繋がらないわ、ネットは入んないわ、雨は漏るわ、でもう大変だからさっさと直して欲しい」だそうです。
ちなみに改装されている部分ではネットのルーターが至る所にありました。これで雨漏りしたら大変だけどね。
最後に
この旅をずっと案内してくれたヴィクトリヤさんとコンスタンティノフスキ教授のツーショット。今回、建築家の教授自ら案内してくれたのは、実はヴィクトリヤさんが、教授の教え子だから、というツテからなのでした。