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ロゴの本をつくっています
編集宮後です。
amazonにアップされたので情報解禁なんですけど、いまロゴの本をつくっております。

オランダの出版社BIS Publishersから2012年に刊行された『Logo Life - Life Histories of 100 Famous Logos』という本の日本語版です。タイトルは『ロゴ・ライフ 有名ロゴ100の変遷』。

世界の有名企業100社の創業から現在までのロゴの変遷をまとめた本。現役アートディレクターである著者がロゴの歴史を全部調べ上げて書いているんですね。

われわれも「これ誰」でずっとロゴを調べてきたわけですが、変遷までは追いきれていない部分もあり、本当にこの著者の方はよく調べたなと思います。

日本でもロゴの本は多々ありますが、ちゃんと変遷まで調べている本となると、太田徹也さんの本『CI=マーク・ロゴの変遷―デザインで追う企業イメージの移り変わり』くらいでしょうか。

で、肝心の内容のほうですが、こんな感じ。
(BIS Publishersのサイトから画像をお借りしました。courtesy of BIS Publishers)
http://www.bispublishers.nl/bookpage.php?id=207
ロゴの本をつくっています_b0141474_20585219.jpg


各企業がABC順に紹介されていて、ロゴの変遷が図版で示されています。担当デザイナー名がわかるものは書いてありました。

スターバックス、アップル、ナイキなど、昔は企業名が文字で入っていたのにブランドが有名になってくると文字がなくなるとか、BMW、Ford、ベンツなどは創業からほとんどロゴが変わってないとか、読み進めるうちにいろいろな事実が判明してきてけっこう楽しい。

31アイスクリームのBRのロゴの中に「31」の文字が隠されているとか、FedExの「Ex」の間に→が潜んでいるとか(これは有名ですね)、チュッパチャプスのロゴは画家のダリがデザインしたとか、思わず話したくなるトリビア的な知識も。

ざーっと変遷を見ていくと、1980-90年代に流行った太くてかっちりしたロゴタイプから、最近は細くて丸みを帯びた柔らかい感じにリニューアルされる傾向があるように感じました。綿密なデータの追跡によって、ある傾向が浮かび上がるのは調査の醍醐味でもあります。

デザイナーだけでなく、企業経営やブランディングに携わっている方にぜひ読んでいただきたい。7月頭には書店に並ぶ予定なので、よろしくお願いします。

『ロゴ・ライフ 有名ロゴ100の変遷』
A5判、312頁、定価2500円+税、7月上旬発売
http://www.amazon.co.jp/ロゴライフ-有名ロゴ100の変遷-ロン・ファン・デル・フルーフト/dp/476612622X/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1403055877&sr=1-1&keywords=ロゴ%E3%80%80ライフ
by dezagen | 2014-06-09 21:11 | | Comments(3)
Commented by ともたか at 2014-06-18 01:46 x
Amazonのリンクを掲載しないのは、なぜなのでしょうか?
あるいは、検索キーワードを教えて下さい。
洋書版しか引っかかりません。
Commented by dezagen at 2014-06-18 10:47
amazonの予約ページのリンク先を掲載いたしました。ご指摘ありがとうございます。
Commented by ともたか at 2014-06-19 01:22 x
ありがとうございます。早速予約しました。到着を楽しみにしています。
『これ、誰がデザインしたの? 続(2)』
渡部千春著、デザインの現場編集部編
美術出版社刊
04年以降の連載記事をまとめた2冊目の書籍。連載で紹介したアイテムのほか、名作ロゴやパッケージ、デザインケータイなどを紹介。
 
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