編集宮後です。
ウイダーinゼリーのパッケージがリニューアルされたと聞いて「これ誰で取材せねば!」と意気込んでみたものの、発売元のウェブサイトに担当者の取材映像やら歴代パッケージの変遷やら、すごい詳しい資料がたくさんアップされておりました。
Excite ismにも掲載されているので、われわれの「出番なし」ですね。

開発ストーリー
http://www.weider-jp.com/weider-in-jelly/concept.html
http://www.weider-jp.com/products/in-jelly.html
こちらがリニューアル前。
http://www.weider-jp.com/weider-in-jelly/
こちらがリニューアル後。
アートディレクションは佐藤可士和さん。
全体的にごちゃっと入っていた情報が整理された印象。「ウイダー」と大きく書かれたカタカナ表記がほぼ姿を消し(下のほうに小さく書かれています)、ほぼ全体が英語表記になっています。
ウイダーのブランドは浸透しているので、カタカナ表記がなくても、これが何なのかはわかると思いますが、ほぼ全部英語なのに日本っぽい感じがするのはなぜだろうと考えていました。
で、ウイダーの歴史を調べてみることに。
森永製菓がアメリカのウイダー社と提携し、ウイダーブランドをスタートしたのが1984年。最初はプロテインパウダーを中心とした製品で、缶や袋で販売されていたようです。
現在のようなパッケージのゼリーが発売されたのが1994年。その後、日本で独自の進化を遂げることになります。
http://www.weider.com/collections
気になってアメリカ本国のウェブサイトを見てみると、ゼリー状の製品はなく、錠剤がメイン。パッケージデザインも「ザ・アメリカ」という感じ(強くて、効きそう)。
日本だとここまでの「強くて効きそう」感は求められないかも。ウイダーのプロテイン(粉状の製品)のパッケージはややアメリカっぽさを残しているものの、日本向けにマイルドに調整されている感じがします。たぶん効き過ぎる感じが出すぎると、日本の消費者は不安になるのかもしれません。
このあたりはすごく感覚的なものなので、はっきり規定できないけれど。「効きそうな感じは出てるけど、出しすぎない」。この微妙なさじ加減が日本らしさなのかもしれません。以前、薬のパッケージの取材をしたときもそんなことを感じました。