エキサイトイズム エキサイト(シンプル版) | エキサイトイズム | サイトマップ
キャラクターを使えばいいってもんでもない
ライター渡部のほうです。

政治・政党に関して何か言えと言われても、何とも答えられない私(どこの政党に期待を込めても結局ぽんやりふんわりと分からない方向へと向かってしまうのでどこかの政党に対して何か言うということが意味がない)なのだが、政党が出してくるポスターに関しては、ちょっと言えるかもしれない。

そもそもが、うちの帰り道にどうしたって目につくところにあるこのポスターがイヤ。

キャラクターを使えばいいってもんでもない_b0141474_8354279.jpg

日本共産党のポスター。

なぜイヤなのか、そもそも「これ、誰がデザインしたの?」のブログに書く必要あるのかな、と思いつつ、しばらく経っているのだけれど、時間が経っても見慣れないし、やっぱりなんかイヤなのだ。

このキャラクター、何?この昔のPTAおばさんみたいな、やたら怒りそうな女性キャラ。
と思ったら共産党のサイトにキャラクター解説があった。
http://www.jcp.or.jp/kakusan/charactor/
雇用のヨーコさんというらしい。
サイトの解説によれば「数々の職場をさすらってきた(中略)自称25歳」
自称にしろ公称にしろ、25歳というと、大卒で3年、高卒で7年くらいの職歴があることになるだろうか。
高卒であれば、数々の職場をさすらってきたかもしれないな。
とはいえ、なんとなく曖昧なキャラだ。

そもそもこのポスターを見た時点で、このキャラクター知っている人もそう多いとは思えず、ただイラストとして「怒れる女性」を描いただけのように見える。

このキャラクターの使い方があまりにも安易なのがイヤ。
端のとがったざーますメガネを掛けた女性というのは、漫画の記号上、キーキーなんでもうるさく言う人、というイメージ(その実、私がそういうメガネをしてるんだけど)(それがイヤの原因かもしれない)。
左のポスターには「ブラック企業に“倍返し”よ」。今年の流行語大賞でしたっけ…。

「ブラック企業」という俗称があって、なんとなくやかましそうな女性キャラを貼り付けて、流行語を差し込んで、はい一丁上がり。
そんなポスターにしか見えないわけです。

中の人、って言い方はないか、日本共産党の党員写真も出ているけれど、この人達の生の言葉でもなく、リアルさがまったくないポスター。
これがスナックの広告だったらいいとは思うんだけど。
by dezagen | 2013-12-26 09:28 | グラフィック
『これ、誰がデザインしたの? 続(2)』
渡部千春著、デザインの現場編集部編
美術出版社刊
04年以降の連載記事をまとめた2冊目の書籍。連載で紹介したアイテムのほか、名作ロゴやパッケージ、デザインケータイなどを紹介。
 
これ、誰が書いているの?
 
カテゴリ
検索
以前の記事
ブログパーツ
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧

XML | ATOM

会社概要
プライバシーポリシー
利用規約
個人情報保護
情報取得について
免責事項
ヘルプ