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『高岡重蔵活版習作集』
編集宮後です。
嘉瑞工房の高岡重蔵さんの新刊『高岡重蔵活版習作集』が
烏有書林から発売されました。

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高岡重蔵さんは、井上嘉瑞さんからプライベートプレス
(個人で行っている印刷工房)「嘉瑞工房」を引き継ぎ、
長年、欧文活版印刷の仕事をしてきた活版職人。
原弘と交流があったとか、東京オリンピックの
表彰状を刷っていたとか、いつも興味深いお話をしてくださる
生きる印刷デザイン史のようなお方。

92歳になる今でもお元気で、先日もロンドンに行かれたばかり。
そんな重蔵さんが現役時代に欧文金属活字で組版・印刷した
作品を集めたのがこの本です。
おもに1970年代につくられたものが収録されています。

金属活字でこれだけの組版をしていたというのがわかる驚愕の本。
あのヘルマン・ツァップさんも認めたというのも納得です。

本書には重蔵さんの作品約150点とその解説、書体別解説を掲載。
実際に活版印刷で刷られた作品も挟み込まれています。

作品はじっくり本で見ていただきたいのですが、
重蔵さんの江戸っ子らしい語り口も魅力。
本書の中ではほぼご本人の口調どおり、再現されています。

前口上に書かれた言葉が素敵なので、一部抜粋します。

「嘉瑞工房の目指した仕事のレベル、
目標はあくまで海外なの。ここに収めた作品は、ぜんぶ、海外で
認めてもらうために腕試しとして作った習作なんだ。」

「文字というのは読むためにある。記録するためにある。
だから、読みよくなければならない。形だけで遊んじゃ駄目。
平凡でも、内容にふさわしい組版をしなきゃいけない。
これがタイポグラフィの原則だと教わった。」

そんな重蔵さんを「生で見たい!話が聞きたい!」という方は、
5月19日(日)に代官山蔦屋書店で行われる
トークイベントへどうぞ。

5月19日(日)14:00-16:00 東京(代官山蔦屋書店)
『高岡重蔵 活版習作集』発刊記念トークイベント
高岡重蔵×小林章 対談「欧文タイポグラフィ、世界を目指して」
ゲスト:高岡重蔵、小林章
http://uyushorin.com/home.shtm
http://tsite.jp/daikanyama/event/001741.html

高岡重蔵 活版習作集
烏有書林刊
http://uyushorin.com
by dezagen | 2013-04-26 13:37 | | Comments(0)
『これ、誰がデザインしたの? 続(2)』
渡部千春著、デザインの現場編集部編
美術出版社刊
04年以降の連載記事をまとめた2冊目の書籍。連載で紹介したアイテムのほか、名作ロゴやパッケージ、デザインケータイなどを紹介。
 
これ、誰が書いているの?
 
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