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デザイナー紹介2:tento
編集宮後です。
先週まで国際タイポグラフィ協会のカンファレンス
「ATypeI HongKong2012」に行ってました。
って書くと偉そうですが、私は発表するほうではなく取材側。
世界の文字好きと交流し、幸せな時間をすごして参りました。

さて、取材や仕事でお会いしたデザイナーを紹介する
「デザイナー紹介」第二弾はtentoの漆原悠一さんです。

昨年独立したばかりだそうですが、
3つのデザイン事務所で経験を重ね、十分なキャリアを持つ
グラフィックデザイナーです。

漆原さんの最近のお仕事と言えばこちら。
旅行誌『TRANSIT』の姉妹誌として創刊された
『terminal』のアートディレクションです。
デザイナー紹介2:tento_b0141474_168204.jpg


『terminal』は「アウトドアを科学する」をテーマにした
新しい登山・アウトドアのスタイルを提案する雑誌。
山の美しい写真だけでなく、登山に関する検証データや
読み物なども豊富で、雑誌としての見応えも十分。

B5変型というサイズで、山のスケール感を出しつつ、
データページや読み物ページもきっちり読ませるのは、
かなり難しいと思うんですが、『terminal』では
それらが奇跡的に両立されたレイアウトになっています。

ぱっと見ただけではさらっと読んでしまうんですが、
細かく見ていくとすごく緻密なレイアウト処理がされていて
「プロの仕事だなあ」とうなってしまいました。

で、次は単行本『邪悪な虫』『邪悪な植物』。
実在する奇妙な虫や植物をイラストで紹介した
洋書の翻訳本なんですが、内容がとにかく面白い。
(上が原書、下が翻訳版)
デザイナー紹介2:tento_b0141474_1683517.jpg


「兵器や拷問道具として使われた虫、
ほかの生物をゾンビのように操る虫、
ナポレオンの進軍を止めたシラミまで。」と
解説にあるように、読んでいるだけで怖い。
(虫嫌いの人は注意!)

でも、本の装丁はかなり素敵です。
原書も素敵なんですが、日本語版でさらに素敵になった印象。
ジャケ買いしてしまいそうです。

最後は11月初旬刊行の本『水縞とつくる紙文具』。
水玉好きのデザイナーと縞模様好きの文具店主による
文具ブランド「水縞」の文房具とそれを使ってつくる
紙文具を紹介したビジュアルブック。
デザイナー紹介2:tento_b0141474_162407.jpg


もともと水縞の文具が好きだった担当編集者(ワタクシ)が
水縞のお二人に声をかけてつくった本で、
ほぼ初対面の漆原さんに連絡してデザインをお願いしました。

かわいいだけではなく、ちょっとビターで男子っぽい
水縞のテイストをよく理解してくださり、
こんな感じの本に仕上がっております。

漆原さんのデザインはとにかくセンスがよくて精度が高い。
渋いものから現代的なものまでできそうな器用さも感じます。

漆原さんの事務所「tento」では、現在デザイナーを募集中。
素敵な方が応募してくれますように。
http://www.tento-design.jp/
by dezagen | 2012-10-18 07:54 | デザイナー紹介 | Comments(0)
『これ、誰がデザインしたの? 続(2)』
渡部千春著、デザインの現場編集部編
美術出版社刊
04年以降の連載記事をまとめた2冊目の書籍。連載で紹介したアイテムのほか、名作ロゴやパッケージ、デザインケータイなどを紹介。
 
これ、誰が書いているの?
 
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