編集宮後です。
今編集してる本からご紹介です。
凸版印刷 印刷博物館で毎年行われている
「世界のブックデザイン」展。
「世界で最も美しい本コンクール」や
世界各国の造本コンクールに入選した本を集めて
開催されている展覧会なんですが、
そこで展示された美しい本をまとめた本をつくってます。
200点くらい紹介してるんですが、
ブックデザインが面白い本(造本編)、
テーマが面白い本(珍書編)に分けてご紹介します。
(Photo by Keiichi Murakami)

『Nieuwsgierigheid(好奇心)』
2007年、オランダの最もすばらしい本入選
表紙や背にタイトルがいっさいなく、
小口にレーザーカットで入っているという本。
日本の取次流通では絶対にできない造本。
本の内容は好奇心の生成に関する論文だとか。

『Een restructief van Lingotto』(リンゴットの再建)
2009年、オランダの最もすばらしい本入選
古い建物のリノベーションを手がけるリンゴット社の会社案内。
リユースの会社なので、飲料パッケージの紙を再利用して
表紙にしています。一冊として同じものがないレア本。

『Kunst op Kamers 2008 De Rijp』(部屋の芸術2008年デライプ)
2008年、オランダの最もすばらしい本入選
オランダのデライプ村で開催されたアートイベントのカタログ。
小口を断裁せずに、山型のまま残して、村の家の屋根のように
見せています。表紙の色が見える、型抜きのケースもかわいい。
オランダの著名装丁家、イルマ・ボームによるデザイン。

『Foster 40. Projects and Themes』
2007年、ドイツの最も美しい本入選
建築家、ノーマン・フォスターの作品集。
40の建築を紹介する作品集のパートと
建築コンセプトを紹介するパートが2冊にわかれ、
金属板でつながっている造本。
ちなみにすごく重い。。。

『Designleren. Wege deutscher Gestaltungsausbildung 1897-2007』
(デザイン学 ドイツの造形教育の道)
2008年、ドイツの最も美しい本入選
ドイツのデザイン学の100年の歩みをまとめた研究書。
写真とテキストの2冊組。
一見、普通の2冊組の本ですが、表紙に磁石が入っていて、
ケースがなくても2冊をくっつけて収納できます。
金属板とか磁石とか、もはやプロダクトデザインですな。
これらはほんの一部。もうやりたい放題ですな。
でも、こうした本がヨーロッパで一般的に出回っているわけではなく、
アートブックだったり、会社案内だったり、特別につくられた本が多いようです。
返品されることが前提になってしまっている日本の書籍では、
できないデザインも多々ありますが、
いつかはチャレンジしてみたい本がたくさんありました。
次回は、「こんなのあり?」な珍書編です。