ライター渡部のほうです。
もう10日も前の話になるのだが、印刷博物館で行われている「グラフィックトライアル2012」に行ってきた。
http://biz.toppan.co.jp/gainfo/graphictrial/2012/details.html
今年の参加者は、
勝井三雄氏+AR三兄弟+プリンティングディレクター高本晃宏氏、
森本千絵氏+プリンティングディレクター渡辺孝氏、
三星安澄氏+プリンティングディレクター歩田信之氏、
竹内清高氏(凸版印刷アートディレクター)+プリンティングディレクター立木令央氏
の4組。
テーマは「おいしい印刷」なのだけれど、「おいしい」のとらえ方はかなり4組4様。
三星氏はモアレを研究。
なんでモアレ?
というのは、印刷の版のズレによるモアレというのが、偶然が生み出す「味のある仕上がり」という繋がりだそう(結構無理矢理だな…笑)。
↑こちらは印刷を試したサンプル。
網点の形を四角や三角、正六角形で、版の重なりの角度を1度、2度とずらしていく。
網点の形と角度、線数の違いによるモアレの現れ方をチャート化したポスターがとても美しい。
が、写真に撮るのを忘れていた。
グラフィックトライアルの冊子に載っているのだけれど、実物で見る「おおっ!」感は、やっぱり実物で見て欲しいところ。
「おいしいの見せ方を探る」をテーマにした竹内氏は凸版内で、主にパッケージ、特にお菓子関係を手がけているそう。
チョコレートのパウダー感、なめらか感、高級感、パリッと感、かたさ・重量感、の表現を探ったもの。
今年チョコレートを見て来た私のためにあるようなトライアル!
例えばパウダー感ではインキに入れるマットニス配合率で比較。これが全然違う。
他にも蛍光色、パールニスを入れてみたり、基本4色の中でも赤に振ったり青に振ったりすることで、これまた全然印象が違う。
比率による違いを見せたチャートシートも展示されていて、これは欲しかった。
で、完成品としてパッケージの下になるパターンをそのままポスターにしたもの。
手前が、断裁して組み立てた時のパッケージサンプル。
このポスターのパターンがカラフルでシズル感があって、リピートされているのでリズム感があって、とても素敵♡
私は竹内氏に一票(ってコンペじゃないけど)。
グラフィックトライアルは8月26日(日)まで。