ライター渡部のほうです。
今更『BASARA 越境する日本美術論』を読んでいる。
http://book.bijutsu.co.jp/books/2010/08/basara.html
まだ読んでいる途中なのだが、ふと思ったのは、デコトラとかagehaなファッションなど、
外国人(大雑把なくくりの)とかものすごい好きそうだな−、ということで、
とはいえ、突然ブエノスアイレスでは今デコ電が日本流として若い人の人気を集めています、
などと言われたらそれはそれでびっくりするわけで(実際にそういう話はないけど)、
とりあえず海外では、このように「美術展」「論文」「本」として固まりで見て欲しい、
と思うのは、海外でいっしょくたにされると困るから、
と予想する半端な位置づけだからなのではないかと考えている。
いや、むしろ思い切って解放させたほうがいいのである。
海外でもdekotoa cool! ageha! super! とバンバン流行ってもらって結構。
と、いうのがなんとなく今の感覚。
というのも(いつまでひっかかってんだという感じだが)
先月8月は東京とバンコクから韓国のデザインを考えるというタスクを自ら課していたゆえ
いわゆる韓流というアイドル文化とサムソン、LGの家電のそれどうなのよ?
というスタイリングをたっぷり見てしまったせいだからだ。
何も韓国人の全員が「それ」を好きなわけではない。
が、輸出品としてOKなのである。
80年代にロンドン=パンクス、と考えていて、行ってみたらものすごい一部だった、というのも
多分この「それ」の一つである。
輸出品としてOKなのである。
海外から日本を見てみると、どうもツンツンしている。
プライドが高そうである。敷居が高そうである。
キティちゃんやアニメ、漫画のように、
素直にきゃーきゃー言える文化をもっと見せて欲しいと思う。
バンコクでテレビを付けたら、「welcome to Korea」「welcome to Seoul」と
アイドルが出て来てキラーン♡みたいなCMが流れてびっくりしてきたが、
伝統美ばかりを見せる日本政府のyokosoよりはずっと入りやすい。
むしろどおーんアニメキャラ、むしろギャルで「welcome to Japan」としてくれたほうが
遊びに行きたい感じだ。
日本から出せる「輸出品としてのそれ」は何なのだろう。
まだ雑感ですな。
そんなことをぼんやり考えさせられる本なので、とりあえず読書続行中。