編集宮後です。
「トラフを追いかけて」と言っても
追っかけでもストーカーではありません。
トラフ建築設計事務所さんの作品集編集後も
ちゃんと見続けようと思い、取材続行中なのでした。
サンシャインシティと日本科学未来館の
空間デザインをご紹介。
まずは8/19-9/4まで、池袋のサンシャインシティで
開催されていた「Hapiness is SNOOPY」展の会場デザイン。
スヌーピーの絵本『Happiness is a warm puppy
~しあわせはあったかい子犬~』の中頁を展示し、
絵本をめくるように展覧会が楽しめる会場構成。
この会場、普段は種々雑多なイベントが行われ、
百貨店の催事場のようなつくりになってるんですが、
今回それをまったく感じさせない会場になっていました。
グラフィックは元々絵本で使われていたものをもとに
TAKAIYAMA inc.でデザインしたそうです。
http://www.sunshinecity.co.jp/sunshine/event/e1138.html
次は、日本科学未来館の常設展。
先月公開された3Fの常設展示「アナグラのうた」。
http://www.miraikan.jst.go.jp/sp/exhibition/anagura.html
スペシャルコンテンツはこちら。
http://www.miraikan.jp/anagura/
これ、すごくおもしろいんですが、説明が難しいので、
会場で体験する順にご紹介しましょう。
空間情報科学を研究する博士の研究所「アナグラ」。
来場者は入口で自分の名前を入力し、カードを受け取ります。
そのカードをアナグラの中に設置された5つの装置にかざすと
映像が視聴でき、どの装置を体験したか、会場をどう動いたか、
すべて位置情報として記録されます。その記録がデータ化され、
不思議な歌と映像となって会場に流れるというインタラクティブな仕組み。
壁面に見えているのがその映像です。
コンテンツはゲーム制作に携わるチームが担当し、
トラフさんは会場デザインを手がけています。
来場者の位置情報を捕捉するための装置をどこに設置するか、
捕捉できない死角がないよう、慎重に位置決めしたのだとか。
壁面は上中下と3段の段差をつけて
映像の切れ目を目立ちにくくするなども工夫も。
非対称の菱形のエンボスは、映像のモチーフにも展開され、
壁面と映像の一体感をつくりだしています。
体験型の展示なので、言葉や写真で表現するのが難しいんですよ。
常設展なので、ぜひ体験してみてください。
今週は、9月5日からSHIBAURA HOUSEの空気の器展と
9日から始まるオゾンの川上元美展があり、
やはり「トラフを追いかけて」状態なのでした。