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LLOVE
ライター渡部です。

本日で終了のLLOVE hotel http://llove.jp/、やっと昨日行ってきた。
やあ、遠いな代官山は、行くのに1ヶ月掛かったよ、というほど遠いところに住んでいるわけではないのだが、見学時間は12時〜15時、が意外に難しかったりして、わーもう終わっちゃう〜、とギリギリ30分しか見れないけどいいや、というわけで早足で見てきたのだった。

すでに色んなメディアで紹介されているので、
詳細は、これ誰ブログ親玉の「excite.ism 泊まれるエキシビション「LLOVE」がスタート」
http://www.excite.co.jp/ism/concierge/rid_23675/pid_1.html
のほうで是非。

一番気になったのは中村竜治さんのお部屋。
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部屋を歩くにも、這うにも邪魔(笑)な高さに、細いポリエステルの糸が渡してある。
びっしりと。窓そばの広縁にまで。
朝、起きた時にどんな気分がするものなのか、考えるだけでドキドキするなあ。

終わってしまうのは残念だけれど、企画としては巡回できるものではないかと思う。
毎回同じでなくてもいいわけで、期間限定の展覧会+宿泊施設というアイデアはどこでも可能だ。
今回、広報を担当した建築/デザイン/美術ジャーナリストの青野尚子さんは、「地方活性化につなげられるのではないか」と言っていた。確かに、現在地方にいい美術館はあるけれど、ステキ美術館を堪能した後で(高級ホテルに泊まれる方々は別として)泊まるホテルがどこも同じように規格化されたビジネスホテルというのは味気ない。

私自身はあまり日本の地方に行かないので、日本の地方事情に疎いのだけれど、海外、特に台湾でやって欲しい。
台北は現在バブル状態で、新しいホテルがバンバン建っているのだが、今イチもっさりしたデザインが多く、もう少しあれがこれだったら、というようなものが多い(現状、それも海外旅行の面白さ、として受け入れているが、さすがに台北は頻繁に行くのでもっさりデザインも飽きてきた)。かつ、ビジネスホテルとラブホテルはまあ同等な扱いであったりするので、なおのこと都合がよい。

古くてカッコイイのに、都市開発中で普通のビジネス〜高級ホテルに改装が進む、ベイルートやアブダビの、解体前のビルを使って、でもいいかもしれない。60年代、70年代の建物は世界各国解体寸前だろうから、物件資源は尽きなさそうだ。
解体といえば、再び日本に戻って、閉店が続く銭湯も1日お一組様限定(男女別だからお二組様、かな?)、で泊まれたらなんと楽しいことであろうか。

ホテルといえば蛇足だけれど、香港、シンガポール、バンコクなどはホテルの新陳代謝も競合も激しいので、常にトレンドに敏感だ。比べて東京、大阪はかなり旧態依然としているので、海外から来る方々は選択肢がなくつまらないのではないだろうか。
サービス、設備、衛生などの点では平均取って世界最高水準なのだろうとは思うけれど、宿泊施設というのはそれだけではないとLLOVEが示してくれているように思う。ホテル関係者が刺激を受けてくれるといいのだが。
by dezagen | 2010-11-23 08:43 | 展覧会
『これ、誰がデザインしたの? 続(2)』
渡部千春著、デザインの現場編集部編
美術出版社刊
04年以降の連載記事をまとめた2冊目の書籍。連載で紹介したアイテムのほか、名作ロゴやパッケージ、デザインケータイなどを紹介。
 
これ、誰が書いているの?
 
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