ライター渡部です。
7月22日から27日に掛けてレバノンのベイルートと、アラブ首長国連邦のアブダビに行ってきた。
ベイルートでは、食を中心として地域活性化活動を行っている
Souk El Tayeb を、アブダビでは有名建築家による有名美術館を計画している
サディヤット島 を見に行ってきた。
Souk El Tayebの話の前に街の話から。
レバノンに行くのは初めて。2002年にロンドンに4ヶ月ほど滞在していたとき、中東、主にレバノン系移民が非常に多いエリアにいてかなり食の面でお世話になっていたので、1度本場の食を食べてみたいなあ、と常々思っていたので、じゃ、行ってみるか、くらいの気分だったのだが、行ってびっくり、これがえらい素敵な街だったのだ。
古いものに興味がない方には全然素敵でもなんでもないとは思うけど。
イスラム教とキリスト教の共存(それに到るまでに激しい歴史があったにせよ)、フランスの影響、60年代から70年代に発展した名残、これらが折り重なって、乾燥した土地ならではの乾いた建築の経年がさらに良い味を出している。



面白かったのは扉のデザイン。色んな時代の色んな鉄扉が玄関に。イスラム建築の影響だと思うが、幾何学模様使いの巧さが光ってる。





むろん内紛の名残も垣間見えるし、新しい土地開発でできた凡庸なビルもあるけれど、古い建物がそのまま放置されていたり、あるいはその建物自体の味を残したまま大事に使っていたり、植物が入り交じっていたり、この混在ぶりはかなり面白い。
あと、今考えるとゴミをほとんど見なかった。