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『デザインの現場』休刊に関して、あるいは冬のノフラージュ
ライターあるいはデザインジャーナリスト、渡部千春です。

80年代に出たMIKADOの『冬のノフラージュ』。
名曲でした。
今でもたまに聴いてます(you tubeで)。
http://www.youtube.com/watch?v=2F-WtCp6U3U

ジャケットデザインはピエール&ジルでした。
このPVもピエール&ジルの監督だそうです。

初めて買ったデザインの現場は1991年4月号
「レコジャケ特集」にピエール&ジルロングインタビュー付き。
初めて仕事をしたデザインの現場は94年4月号の「ロンドン特集」。

当時ロンドンにいた、半ば学生、半ばフリーター、半ばプーのワタクシに
コーディネートの仕事と与えてくれ、
(インディ誌を除き)初めてのライター業もいただきました。
それからロンドン情報をレポーターとして書くことになり
96年に帰国してからも、ちょっとづつ仕事をもらい
ライター業で食べていけるようになったのでした。
私にとって、『デザインの現場』はキャリアを育ててくれた母と言って過言でありません。

ちょっと前のブログの告知でもご覧になった方がいると思いますが、
本誌のほうのデザインの現場は2010年4月号(3月27日発売号)をもって休刊します。
http://www.bijutsu.co.jp/dezagen/info/news100126.html

私の心境としては、正に今、冬のノフラージュ。
ノフラージュって、難破船の意味だそうで、
北部ノルマンディ辺りの寂しい海岸に難破した船、を思い浮かべてみて下さい。
とりあえず、寒い。

多くの読者の方もショックを受けているかと思います。
が、
デザインの現場は今後はウェブや書籍で活動を継続させていく予定だそうですし、
「これ、誰がデザインしたの?」ブログは続きます。
メディアの形を変えた、転身と見るべきなのかも。

デザインの現場が創刊した、80年代半ば。
まだ「デザイン」という言葉は、今ほどポピュラーな言葉ではありませんでした。
模索しながらも専門誌として雑誌を作っていった
その頃の気分に近いのではないでしょうか。

新しい媒体を作るんだな、と考えると、ちょっとワクワクもします。
4月号が出る時、多分、そんなワクワク情報が待っている、と、
私は思っています。
それまでは少しセンチになっているかもしれませんが。
by dezagen | 2010-02-02 00:41