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台湾 傳統花布
ライター渡部です。

台湾ネタ第3弾は「花柄」のお話。

そもそもは旅行の同行ライター女史が、前回4月の台湾旅行で見つけた茶器メーカー
三希の製品から。

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さくっと垢抜けた感じの花柄模様の茶器。
この蓋付き茶器(蓋碗)以外に、
小さい茶杯やティーポット、マグカップ式のものなどが揃う。

中国茶用の茶器はおおむね伝統的な形や模様を配したものが多く、
それゆえに、今の生活には少し重鎮すぎる、あるいは野暮ったいところがある。
その中で、この三希というメーカーの製品は、
現代の生活に合った、すっきりとしたものが多い。


1989年、当時まだ20代の曽鍵興氏が創業。
社内にデザイナーはおらず、
曽氏と職人、スタッフで話し合いながらデザインを決めている。
伝統的な形を重視しつつも、黄色や黒など従来使われていなかった色を起用するなど
新しい要素も盛り込んでいくようにしている。

この花柄シリーズもそうした一環で、昨年試験的に発売、
今年から本格的に生産を始めたもの。
どうしてこの花柄を?と聞いたところ、
出てきたものが『台灣的設計寶庫-傳統花布圖樣150』
という本。
昔ながらの花柄模様布「傳統花布」のパターンが流行っている、
とのことで、この中のサンプルCDから取りました、と言われてしまった。

パターンのデザインから自らで作っている
デザイナー取材に慣れている私としては、
気の抜ける返事だったのだが、
柄を選び、立体にすんなり収まるようデザインを選んだのは
美感の高さがあるゆえだろう。

流行ってる、と言われてみると、確かに。

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デパートの中
インテリアファブリックとして。


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布屋でも、傳統花布、大流行であった。



傳統花布と名が付いているが、それほど歴史の深いものでもないようで
中国本土の布、日本統治時代、日本の花柄から
影響を受け、台湾で独自に発達したもの。
布団や、農作業の作業着のあれこれ(日本でも花柄多いですな、そういえば)
に使われた柄で、台湾の家ならどこにでも見かけるという。
日本同様、海外のものが多く台湾に流出し始めると、
「だっさー」ということで、消えていったらしい。

どういった経緯でこの傳統花布が流行しはじめたのか、
人に聞いたり、資料を調べてみたりしたものの、
あまりはっきりとしたところは分からない。

以下、推測の域を出ないが、
マイケル・リン(林明弘)の傳統花布柄アートの影響、
ここ数年の台湾におけるレトロブームの後押し、などが考えられる。

三希で見せてもらった『台灣的設計寶庫-傳統花布圖樣150』(呉清桂著 如何刊)
は2008年04月30日に発売されたもの。
この本の発売が、傳統花布ブームに拍車を掛けたのだろう。

以上、台湾取材に関しては、
藤森陽子さん、片倉真理さん、劉嫦芳さん他多数の方々のご協力をいただきました。
by dezagen | 2009-12-06 13:29