ライターの渡部です。
知人からこのようなものをいただいた。ポーラのアロマソープ
「K・O・U」

裏返すと、ミシン目で破けるようになっており、石鹸が入っている。
よく見ると1枚の紙が、パルプモールドのように成型されている。
見れば見るほど不思議なパッケージ。これ、誰がデザインしたの?
と、ポーラに聞いてみた。
「ポーラ化成工業(株)デザイン研究所のデザイナーです。
クリエイティブディレクター碓井健司 アートディレクター白井信之 デザイナー伊藤兼太朗です。
石鹸とパッケージを一括してデザインしています。石鹸形状はお香の調香師がブレンドした香りが特徴の石鹸なので、香木のイメージでデザインしました。」
気になるのは成型方法。
「1枚の紙を金型でプレスしています。オリジナリティーにこだわって1枚の紙から出来ているという驚きを伝えたかったのです。
K・O・Uは淡路島の線香の調香師「香司(こうし)」が調香した香り豊かな石鹸です。折り紙や着物に代表される一枚の紙や布から様々な立体をつくりだす日本伝統の文化を採り入れたパッケージを用いて、一点から広がる香りがやすらぎの空間を作り上げる商品イメージを表現しようと思いました。
パッケージとしての強度の確保、使用性も考慮した石鹸取り出し面の工夫、シワの向きの管理、プレス圧と紙の風合いのバランスなど、難しいことばかりでした。
紙を成型する際には破けないようにまず水分を含ませます。平面の紙をプレス成型する技術自体は、紙皿などに使われる既存の技術です。しかし今回のように紙の風合いを生かしたまま、シワの出方や出る方向をある程度コントロールしつつ深絞りするところに新たなノウハウがあります」
ちなみにワタクシが撮った上の写真では、色合いがうまく出ていないので、
3種の商品写真を以下に。



これら2本入りの他、3種が2本づつ入ったアロマソープセット(紙色は白)もある。
同じく写真で伝えられないのが、手触り感。
この紙、よく使って肌になじんできた着物のような
(と、今思いつくままに着物と書いたのだが、
和風な香りから母親や祖母の着物の香りを思い出したのかも)
きちんとコシも堅さもあるけれど、柔らかい触り心地なのだった。
で、聞いてみると、こちらにもこだわりが。
「4種(色)とも同じ紙に見えますが、既存の色から選んだ結果、五感紙とマーメイドを色によって使い分けています。五感紙は視覚だけでなく触覚も通じて紙のもつ特徴を感じてもらいたく名づけられた紙だそうで、手触りのよさを感じて頂ければ幸いです」
ポーラの方々、やりますな。