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残るデザイン 前編
 ロゴマークやパッケージデザインというのは時代の空気や経済の流れ、会社の方針などと密接に関係するものだけに、いつ、どう変わるのか分からない。

 明治ミルクチョコレートのデザインリニューアルのように、変わらないだろうと思っていたものが変わることもあれば、普段あまり気に留めていなかったけれど変わっていないデザインもあれば、変わりがちな逆境にも負けず変わらないデザインもある。

 今回は変わらないデザインの2例。

 1つはニチバンのセロテープ®。

 こちらは「普段気に留めていなかった」ほうである、が、先日のISOT 国際文具・紙製品展で、ぎゅうぎゅうの人と物が詰まった会場の中でひときわインパクトがあり、「すごいデザイン」と宮後さんと感心してしまったのであった。

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左が発売当初のセロテープ®で、一番右が現行商品。
(左4点は『ニチバン80年史』より転載)

 セロテープ®のパッケージは、時代ごとに微妙な調整があるものの、赤・白・青のストライプに刷毛文字風なセロテープ®のロゴの組み合わせ、という基本的なデザインはほとんど変わっていない。

 どれくらい変わっていないかというと、初代、1948年から。

 残念ながらこの基本デザインを作ったのが誰なのか、その資料は残っていない。かろうじて分かったのは、独特なロゴを作ったのは図案家の篠崎浩造氏、ということだった。

 初登場が戦後3年目であり、まだまだ混沌とした時代を考えるといたしかたないことなのかもしれない。デザインではなく図案であって、デザイナーなどという言葉も普及してなかった時期だったのだ。

[後編に続く]
by dezagen | 2009-10-13 13:07