昨日の続きです。
新旧を比べてみると
非常に細かいところが一つ一つ丁寧に変更されたことが分かる。
(ミルクチョコレート 左が旧、右が新パッケージ。以下同じ。
パッケージデザインは明治製菓社内)
ミルクチョコレートはまずMeijiのロゴ文字がやわらかいmeijiへ。
筆記体のMilk Chocolateが小文字のmilk chocolateへ、
上下を飾るラインは房飾り付きから、シンプルな棒線へ
上下の面に書かれた明治ミルクチョコレート、
MEIJI MILK CHOCOLATEの文字は細身に変わっている。
微妙なところでは、地色の茶色はやや黒味を押さえ、よりミルク感が高く、
またサイズも65gから58gと若干コンパクトになっている。
と、構成要素それぞれはかなり変わっているが、
基本フォーマットを崩していないので
消費者も「同じ商品なのだな」と理解できる。
![明治チョコレート[後編]_b0141474_17293397.jpg](https://pds.exblog.jp/pds/1/200909/28/74/b0141474_17293397.jpg)
ブラックチョコレートはBLACK CHOCOLATE の文字が
セリフ体からサンセリフ体へ、
![明治チョコレート[後編]_b0141474_17295114.jpg](https://pds.exblog.jp/pds/1/200909/28/74/b0141474_17295114.jpg)
ハイミルクチョコレートは、
Hiがやや長体になり、筆記体のMilkは丸みが掛かった。
どちらもCHOCOLATEがchocolateと小文字に変更されている。
違和感のないリニューアルという点では、
ブラックチョコレートとハイミルクチョコレートは
うっかりすると気がつかないほど。
さすがにミルクチョコレートはmeijiロゴの印象が強いので
変更のインパクトは大きい。
新しいロゴはこちら。
欧文小文字だけ、
とろけるようなmの文字の隣に笑顔のようなe、
そして人が寄り添っているようなiji。
親しみやすさが増したこのロゴはランドーアソシエイツの作。
「ブランドカラーはレッド。躍動感や命のよろこびを感じさせる色であり、
人間が生まれて最初に知る色でもあります。赤ちゃんからお年寄りまで、
常に身近な暮らしの中にあって、お客さまから愛され続ける存在でありたいという、
明治グループの変わらぬ思いが込められています」(明治製菓 広報室)
明治製菓の方が言うように、ロングセラー商品には支持するお客さんがいて、
その愛着も蓄積されたものがある。
私などはデザイン遺産という意味で寂しい感じもするのだが、
とはいえ、デザイン遺産と声高に言う人が
そのために日々チョコレートを食べているか、というとそうではない。
「赤ちゃんからお年寄りまで」実際の消費者の気持ちになって、
今「お菓子を食べる幸せ」を表すとしたら、
新ブランドマークの柔らかさはぐっとその気持ちに近づいたと言える。
いや、ホントに目の前にチョコレート8枚、
見てるだけでとろけそうな気分なのだった。
明治ホールディングス
明治製菓と明治乳業の新しいブランドマーク
http://www.meiji.com/about_package/index.html