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日下弘 前編
 ライター渡部です。

 日本初ミステリ専門の文庫シリーズ「創元推理文庫」が、今年で50周年を迎える。
 東京創元社から出ているこのシリーズから、ミステリや読書の世界に入っていった人は少なくない。私もそんな1人なのだった。
 新刊を読むのももちろん楽しいのだが、図書館や古本屋で見つける創元推理文庫もまた楽しみの一つだ。と、言うのはこのシリーズ、特に初期から70年代に掛けてのカバー装画が非常にいい。残念ながら、現在はカバーのリニューアルなどでほとんど変わってしまっているので、やはり図書館か古本屋に行く他ない。
 当時、カバー装画を手がけたデザイナーの名前をざっと挙げただけでも粟津潔、田中一光、杉浦康平、真鍋博、中垣信夫、和田誠など。超有名大御所レベルの作品を(文字通り)手に取れる幸せ。これもまた文庫の魅力である。
 上のスーパースター級以外にも、松田正久(ジャンル分類用の背表紙マークも手がけている)、
太田英男、アートコーナーなど、スマートで小粋なデザインを生み出していたデザイナーがいたことが分かる。

 中でも気になっていたのが「日下弘」という名前。
 二色刷り風の大胆なコンポジションだったり、幾何学風の細かな模様だったり、「テキスタイルにしたらオシャレっぽいなあ」と思わせる絵柄を多く創元推理文庫に提供している。

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『三幕の悲劇』アガサ・クリスティ著 1959年初版 掲載写真1975年32版

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『失踪当時の服装は』ヒラリー・ウォー著 1960年初版 掲載写真1978年7版

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『リュパン対ホームズ』モーリス・ルブラン著 1965年初版 掲載写真1971年18版

 以上はほんの一例。
 創元推理文庫で多く仕事をしていたにもかかわらず、少し前まで、この日下弘に関してはほとんど情報がなかった。
 が、そんな所に有力情報が登場したのだった!

(続きは後編で)

This year is the 50th anniversary of Sougen Suiri Bunko, the first
Japanese paperback series of crime novels. I find their book jacket design especially
stylish in their books from 1950's to 1970's.

During this period they used illustrations of the most talented Japanese
designers of the time, such as Kiyoshi Awazu, Ikko Tanaka, Kohei
Sugiura, Hiroshi Manabe, Nobuo Nakagaki, Makoto Wada and more.

Among them, I'm most interested in Hiroshi Kusaka's bold composition of
bicolor printing style and the detailed geometric patterns. Girls would
love the designs if they were printed on fabric.
by dezagen | 2009-07-07 10:13