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大阪西成あいりん地区   

2009年 10月 07日

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昨日、大阪から帰ってきたわたしの大阪日記。
滞在中、大阪西成あいりん地区に行った。


あいりん地区には路上生活者が数多く居住し、治安が悪いといわれている。

しかしこの地域は住所不定の日雇労働者が多いため、
人口統計は国勢調査でもはっきりつかめていない。とされている。

あいりん地区について何も知らん!という方はこれを見てほしい。
http://ja.wikipedia.org/

前から気になっていたこのエリア。

盗んできたものを転売する『どろぼう市』では
片方の靴を始め、賞味期限切れのコンビニ弁当、10円を10円で売っている。。

覚せい剤が金魚のエサに見せかけて売られている。


売春宿が連なる飛田新地 夜の街はピンク色に染まるという。

などなど、いろんな噂を聞いてきたわけで、治安のいい場所で育ったわたしからすると
日本にこんな場所があっていいものか。本当にあるんだろうか?

確かめに行きたかったのが本音だ。

女ひとりでいくには度胸がいるだの、身の危険を感じたら走れだの。
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大阪に住む、友人夫婦に連れられ、町に到着すると、
目の前を歩いているそのほとんどが男性である。

例えば一秒刻みでシャッターを切ったとして見てみると、
女性が現れる確立は1割くらいだろうか。

若い女子が町を歩くと向かいから来る人の視線が気になる。
その日は特別派手な格好はせずにありきたりの服装でぶらついているだけなのに。

噂以上に人が多い。そしてなんともいえない臭いが歩いていると所々で漂う。

食べ物がなんでも安い。いろいろ食べてみた。
キツネうどん350円 おでん300円 串60円 どれもうまかった。

営業しているのかしていないのか分からない商店の一角で昼間からガラクタを並べるオヤジ。
冷蔵庫を解体して使えそうな部品を探すパワフルおじさん。

その数メートル先に横たわる70代男性。
数時間後、同じ道を通ってみたが全く動かずにいた。

昼寝をしたまま死んでいないだろうか。

こんなに口数が少なくなることは、日本で経験したことがない。
それほど緊張してしまったのである。

向かいから来る人の視線が痛い。
女を女としてみている。そんな感じだった。

ただ、ここには感じたことのないゆるやかな雰囲気がある。
時間を感じさせない。誰一人急いでいない。

だらだらと歩いている。自転車は進行方向を変えない。
ゆるやかではあるが強引に突っ込んでくる。

道端で友人と昼間から仕事もせずに
ベラベラと話し込んでいるおじさんたちを見ていたら、アジアを旅した時の風景とリンクした。

確かに治安は悪いかもしれないが、
幸せそうに暮らしている人も多く存在するように見える。

このエリアを支えるボランティアスタッフも多くいるらしい。
住んでみないと分からないことも本当にたくさんあるんだろう。

お金がなくなったら、わたしはどうするだろう。
お金がなくなったら、君はどこへいく?

豊かな暮らしとはいったいなんだろう。

こうした場所を訪れると、何が本当の幸せなのか一から考え直したくなる。

わたしにとって幸せなことは、なんだろう。

by boojil | 2009-10-07 23:28 | 日記

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