近藤淳也さんの
「人間同士の問題を「議論」か「許容」で解決できるようになりませんか」というテキストを読んだ。
これは「自分の思考を冷静に伝える」ための構成として、お手本になると思う。
というわけで、このテキストを手本に構成を検証してみよう。
自分の思考を冷静に伝える構成1:まず結論を書く。
手本でも、
「あいつのここが我慢できない」とか「お前のこのやり方は嫌いだ」みたいな事が起こったときに、できれば「議論」か「許容」で問題が解決できるようになりたいものです。
と結論を端的に記した文からはじまっている。
自分の思考を冷静に伝える構成2:次に分析する
手本では、問題を解決する方法には以下のレイヤーがあることを示す。
* 議論・許容
* 陰口
* 言葉のケンカ
* 暴力
議論・許容以外の方法についても検討し、議論・許容といった方法が、どういった位置にあるのかを分析する。
右肩に図もついていて、さらにわかりやすい。
自分の思考を冷静に伝える構成3:分析結果を導き出す
そして、個々のレイヤーについて検討していき、“4つのレイヤーというのは、上に行くほど高度”であると分析結果を導き出していく。
自分の思考を冷静に伝える構成4:導き出された分析結果から結論を再確認する
導き出された分析結果から展開して、結論を再確認する。
議論や許容を使って問題が解決できるようになりたいと思うのは、それがこの4つの中で一番高度で、大きな問題の解決が可能だからです。人間が長い歴史の中で培った洗練された方法だと思うからです。
ここでは、“人間が長い歴史の中で培った洗練された方法だと思う”という分析結果で支えてあげながら、最初に記された“「議論」か「許容」で問題が解決できるようになりたい”を再確認している。
これで、最初に書かれた結論に納得してなかった人も、「そうか」と納得しやすくなる。
自分の思考を冷静に伝える構成5:最後に結論を繰り返す
そして、最後に「まとめ」として結論を繰り返す。
自分の意見を相手に伝え、相手の意見に耳を傾け、認められる部分、認められない部分を明らかにし、お互いに問題を解決しようとする。あるいはその違いを積極的に認めようとする。
そういう方法を、必要な時にはちゃんと使えるようにみんなが身につけられればと思うんですけどどうですか。
繰り返すといっても、最初に書いたのと同じ文章では、繰り返しになってしまい効果的ではない。単調になってしまう。
そこで、さらに噛み砕いたテキストにする、別の視点から描く、などの工夫が必要だ。
手本は、最初に書いてある内容を噛み砕いて、より丁寧に記している。
自分の思考を冷静に伝える構成
自分の思考を冷静に伝える構成をまとめてみよう。
1:まず結論を書く
2:次に分析する
3:分析結果を導き出す
4:導き出された分析結果から結論を再確認する
5:最後に結論を繰り返す
できれば、もう一度、
「人間同士の問題を「議論」か「許容」で解決できるようになりませんか」を読み返してみてほしい。
とても分かりやすい構成になっている。
以下、完全に余談ですが……
ぼくも、近藤淳也さんの“「あいつのここが我慢できない」とか「お前のこのやり方は嫌いだ」みたいな事が起こったときに、できれば「議論」か「許容」で問題が解決できるようになりたいものです。”という主張に賛同する。
その上で生じるのが以下の疑問。
「はてなブックマーク」って
・ブックマークしたことを相手に知らせない
・100字以内という短いコメントをつける機能がある
という構造のおかげで、陰口をきくのに適したシステムになっていて、現にそうなっていると思う。
「気持ち悪い」「バカ」といったことを書くためにブックマークされているものがたくさんある。
“自分の意見を相手に伝え、相手の意見に耳を傾け、認められる部分、認められない部分を明らかにし、お互いに問題を解決しようとする”という世界とは、ほど遠い陰口の世界が展開されている。
そのあたりは、はてな社長の近藤淳也さんは、どう考えてるんだろうなーってことも知りたいと思った。
(うがった読み方をする人もいるので書きますが、皮肉や批難ではありません。純粋な疑問です)