★もうすぐハロウィーンだね。
バビの誕生日は9月の末なので、街にオレンジのかぼちゃが並び始めると
「ああ誕生日近い~。秋だなぁ」と実感する行事でもある。
しかし、ハロウィンはここ10数年で日本に定着したイベント。
以前は、英語の教科書や海外留学で知るって感じだった。
ああ、そう! 感覚的に、3月のイースター(復活祭)みたいにね!
(イースターはディズニー以外でまだ大きなイベントあんまり無いよね?)
いずれにしろ、日本では何ら宗教的背景もなく、
お祭りとして無邪気に(ある意味商業主義に踊らされて)
定着したイベントだから、よく知らないって子も多いと思う。
クリスマスもそうだけど、別に楽しければそんなことどうでもいいよと思う子は、
ここで、このページを閉じてくれ。
(ちなみにBKは、ホーリーなクリスマス礼拝も、
セクシーサンタのお姉ちゃんも、どっちも好きだが…)
ヴィクトリアンでももうお祭り盛んだった。
※バビのコレクションヴィクトリアン絵葉書
★ブリデコに参加している淑女ならびに紳士の諸君は、
いつものように、外見のおしゃれだけでなく、おしゃれな知識として
読み流しを頼む。
●ハロウィーンってどういう意味?
ハロウィーンは「Halloween」とつづる。
ハロウ(Hallow)が「聖なる」
イーン(een)が eveの略。つまり「夜」で
キリスト教の11月1日の「万聖節」の前夜祭って意味。
(万聖節は、キリスト教の聖人、殉教者の魂が集まる日)
秋の収穫を祝い、悪霊を追い出すお祭りなんだ。
起源は、キリスト教ではなくて、古代ケルト人の風習が
取り入れられたものらしい。
ケルト人(UKならアイルランド、スコットランドあたりも)の間では、
10月31日が1年の終わりとされていた。
1年の終わりに死者や悪霊が帰ってきて悪さをするのを追い払う。
おおざっぱに言うと日本の除夜の鐘みたいな感じか?
あれは個人の煩悩だけど。
これがキリスト教の万聖節の前夜に、悪霊悪魔が集まるって方向へ
時代とともに変化した。
この葉書は元祖ケルティックのお祭りって感じだな。
良い精霊と死者が帰ってくるのをお祝いする日って
意味合いが強かったときもあった。
キリスト教以前の精霊が悪霊に変えられてしまうのはよくあること。
まあ、バビもカイエもこっちの魔女のパーティに呼ばれたいわ。
●顔のついたパンプキンって?
ジャック・オー・ランタン(Jack-o'-Lantern)と呼ばれる
カボチャの提灯(ちょうちん)の由来は、諸説あるけど、
この世で悪い事をしていたジャックという男が、ずるがしこくも悪魔と
死んでも地獄へ堕ちないという契約を取り交わした。
ジャックは死んだ後、確かに地獄には落ちなかったが、天国にも入れない。
行き場を失ったジャックに、悪魔は灯りとして地獄の炎を与えてやった。
ジャックはそれをカブをくりぬいた提灯に入れて、
未来永劫あの世とこの世の間を彷徨っているという。
カブがいつの間にか、かぼちゃに変わっちゃったんだが、
かぼちゃの提燈は死者の魂を導くとも言われている。
日本のお盆と感覚が近い。地獄の炎も日本風に言うなら鬼火だね。
バビなんかは、神父の先生に
「簡単に言えば西洋お盆だよ」と教わりました。
なるほど、わかりやすい!
ちなみに、ヨーロッパだとカボチャはオレンジとか白っぽいのが多く、
日本の緑色のほうが珍しい。
ジャックはユーモラスでカワイイの多い
魔女もメジャーなハロウィーンの題材
●ハロウィーンでおばけに仮装したり、
お菓子を配ったりするのはなんで?
万聖節の前夜祭、ハロウィーンを盛り上げるために、
仮装するんじゃないよ。
西洋お盆であるハロウィーンは、死者の魂が帰ってきてしまう。
その魂が家に居つかないように怖がらせるためと、
死者の魂と一緒にやってくる悪魔や悪霊たちと同じ恰好をして
取り付かれたりする難を逃れるという意味がある。
お菓子も、家に寄りつく悪魔や悪霊に機嫌よく帰ってもらうための道具。
100年以上前から、仮装した子供たちが家を回ってきたときに配るという
形式だけが残った。
ただし、敬虔なキリスト教信者の家ではハロウィーンはやりません。
イベントであっても、悪魔の恰好をするなんて考えられないから。
あとケルティックのお祭りで、もともとキリスト教と全然関係ないから、
やらないというのもある。
日本人の遺伝子持つなら、ハロウィーンに浮かれるのもいいけど
お盆やお彼岸にご先祖様に手を合わせようぜって、
自戒もこめて言っておこう。
①ハロウィーンは、ケルティックな西洋お盆。
②かぼちゃの名前は、ジャック・オー・ランタン
天国にも地獄に行けず彷徨う魂。
③悪霊に取りつかれないよう、仲間だと思わせる恰好をするのが
ハロウィーンの仮装。
さりげなく知ってると、レディ、ジェントルマンのまとう
おしゃれな知識として十分だと思う。
こういうことをパーティーであんまり熱心に語ると煙たがれるからね。
香水のように、ちらりと会話に混ぜたらいい。
★そしてハロウィーンパーティーを十分に楽しんだ後には、
11月4日(祝月)の、ブリデコ5「ナイトメア(悪夢)」でお待ちしている。
ヴィクトリアン・ゴシックって何なの?って話もするよ。
怖くて美しいパラノイアの世界へおいで♪
参加表明はこちらから↓
http://3-f.jp/bd/shopping.html
文責:バビ